運輸DXの今を体験せよ ― サラリーマンが大型二種免許を取得して気づいた“現場の進化”

こんにちは。ランシステムの荻野です。
いつもコラムをご愛読いただき、誠にありがとうございます。
おかげさまで、今回で第10回目を迎えることができました。

これまで、働き方やデジタル化の潮流、そして現場での実体験を通じて、さまざまな視点からコラムをお届けしてきました。10回という一区切りの今回は、あらためて「現場×DX」のリアルに迫るテーマをお届けいたします。

目次

日本の公共交通が直面する課題

大型二種免許とは、タクシーやバスなどの旅客車両を運転するために必要な資格で、運転経験を積んだドライバーが取得できる免許です。この免許を取得することで、お客様を目的地に安全に運ぶ公共交通の重要な役割を担うことが可能になります。特にバス業界では、この免許を持つ人材が鍵となりますが、近年、その人手不足が深刻化しています。

日本のバス運転手不足と高齢化は、社会問題と言えるほどの状況です。国土交通省の調査によると、バス運転手の約4割が50歳以上で、定年退職が進む中、人手不足の解消が急務です。この問題に対処するための一つの策として、外国人運転手の活用が注目されています。特定技能制度や免許切り替え制度を新たに導入することで、海外からの優秀な人材を受け入れ、日本の交通インフラを支える取り組みが加速しています。

サラリーマンの大型二種免許取得とDXが変える現場の未来

一方、私は普段サラリーマンとして働いていますが、仕事以外でも新しいスキルを得たいと思い、大型二種免許の取得に挑戦しました。大型連休を利用して合宿免許に参加し、2週間の集中期間で資格試験に合格することができました。その合宿中、外国人研修生たちと交流する機会がありました。彼らは日本語や運転技術を真剣に学び、日本社会の一員として貢献しようという強い意思を持っていました。その姿勢に触れ、大きな刺激を受けました。

さらに、運輸業界では近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進化が著しいです。配車アプリや高度化したナビゲーションシステムを活用することで、運転手の業務効率化や安全性向上が可能となり、業界の負担軽減に役立っています。また、自動運転技術の実証実験も進められており、将来的にはバス運転手の役割そのものが変化する可能性もあります。

現場と向き合って見えた未来へのヒント

運転手の高齢化と人手不足を補う方法として、異業種からの参入や外国人の積極的な受け入れは、持続可能な交通ネットワーク構築に欠かせない鍵となるでしょう。今回私が大型二種免許取得に挑戦し達成したことは、個人的なスキルアップの側面にとどまらず、運輸業界の課題や未来に目を向けるきっかけにもなりました。自分が運転に関わることで、社会にどのように貢献できるのかを見つめ直す時間にもなりました。

当社では、DX技術を活かし、お客様のニーズに合わせたソリューションをご提案しています。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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