こんにちは、ランシステムのヒロ田中です。
先日ご紹介をした、総務省のデータによれば、固定系ブロードバンドのトラフィックは年々増加し、特に平日夜間のピーク帯は前年比で二桁増という状況が続いています。テレワークやハイブリッドワークは「一時的な非常手段」から「ごく当たり前の働き方」へと完全に定着しました。
いまや企業にとって、「どこからでも、いつものデスクに安全にアクセスできること」は事業継続の前提条件と言っても過言ではありません。
しかし、その裏側では働き方の多様化に伴い、ビジネスの成長を妨げる“見えない壁も生まれています。たとえば次のような状況に心当たりはないでしょうか。
- コミュニケーションの断絶:出社組とリモート組の間で情報格差が生まれ、ちょっとした雑談から生まれていたはずのアイデアが生まれにくくなっている。
- セキュリティリスクの増大:自宅・サテライトオフィス・カフェなど多様な場所からのアクセスが当たり前になり、サイバー攻撃の“入り口”が増えている。ゼロトラスト時代の対策が追いついていない。
- DX推進の停滞:「とりあえずリモート接続はできているから」と、部分最適のまま止まってしまい、働き方改革やビジネスモデル変革が思うように進まない。
これらはすべて、単なるITの話ではなく、企業の競争力と経営リスクに直結するテーマです。
こうした課題に真正面から向き合い、リモート接続を“コスト”ではなく“経営上の投資”に変えるソリューションが、
ConnectWise ScreenConnect(旧称:ConnectWise Control)です。
これは、IT部門の負荷軽減と従業員の生産性向上を両立し、未来の働き方を支えるための信頼できるリモートインフラと言えます。
ConnectWise ScreenConnectとは?
「遠隔操作ツール」を超えた統合リモートプラットフォーム
ConnectWise ScreenConnectは、2008年に「ScreenConnect」として誕生したリモート接続ソリューションです。その後「ConnectWise Control」としてブランド変更されましたが、ユーザーの声を受けて、2023年5月に現在の名称へと再び刷新されました。
現在のConnectWise ScreenConnectは、もはや単なる「遠隔操作ツール」ではありません。
- リモートサポート
- リモートアクセス
- リモート会議
といった複数の機能を一つのプラットフォーム上で提供し、サポート部門・社内情報システム部門・外部パートナーなど、多様な利用者のニーズを一元的にカバーできる点が大きな特長です。
クラウドサービスとして提供されているため、インターネット環境さえあれば、自宅やサテライトオフィスからはもちろん、出張先などからも社内の業務端末やサーバーへセキュアにアクセスできます。
驚くほどのシンプルさと、高速・安定した接続品質
リモート接続ツールに対するよくある不満は、「画面がもたつく」「頻繁に切断される」といったものです。
ConnectWise ScreenConnectは、独自の最適化エンジンにより、低遅延かつ高フレームレートの画面転送を実現しており、「現地で操作している感覚に近い滑らかさ」での利用が可能です。帯域が限られるモバイル回線環境でも、ストレスの少ない操作性が得られる点は、現場のエンジニアやサポート担当者にとって大きなメリットです。
こうした接続品質により、
- 「接続が不安定で作業が進まない」というムダな待ち時間の削減
- トラブル解決までの時間短縮
- 結果としての顧客満足度向上
といった、業務プロセス全体におよぶ改善効果が期待できます。
また、画面構成や操作体系はシンプルかつ直感的で、専門ツールに不慣れなユーザーでも扱いやすい設計です。ITに詳しくない部署でも、最小限のトレーニングでリモートワークを開始できる点は、導入・展開フェーズにおける大きな「コスト削減要因」ともなります。
金融機関レベルの堅牢なセキュリティで守る
多様なデバイス・場所・回線からのアクセスが当たり前になった今、リモートアクセスに求められる要件の最上位は、言うまでもなくセキュリティです。
ConnectWise ScreenConnectは、金融機関レベルの暗号化と多層防御により、ビジネスの安全性とコンプライアンスを強力に支えます。
主なセキュリティ・管理機能は以下の通りです。
- 通信の暗号化
セッションは強度の高い暗号化により保護され、盗聴や改ざんから守られます。
- 多要素認証(MFA)対応
なりすまし対策として、パスワードに加えワンタイムコードなどを組み合わせた認証が可能です。
- SAML認証・SSO連携
既存のID基盤と連携し、シングルサインオン(SSO)環境を構築できます。これにより、アカウント管理を一元化し、退職者や異動者のアクセス権管理も効率的に行えます。
- Privileged Access Management(PAM)
パスワードを開示することなく、一回限りの管理者アクセスを許可することで、最小権限の原則を徹底できます。
- RBAC(役割ベースのアクセス制御)
ユーザーごとにアクセス可能な端末や利用できる機能を細かく定義でき、社内ポリシーに応じた厳格な権限設計が可能です。
- 包括的なログと監査性
アクセス履歴や操作ログを取得・分析することで、万一のインシデント発生時にも原因追跡や再発防止策の検討が行いやすくなります。
これらは単なる「セキュリティ機能の羅列」ではなく、経営リスクをコントロールするための仕組みとして設計されています。
IT部門の運用を支える豊富な管理機能
ConnectWise ScreenConnectは、現場で運用する管理者にとっても日々の負荷を軽減するための工夫が多数盛り込まれています。
主な管理者向け機能
- エージェント配布の自動化
- 端末にインストールするエージェントをまとめて生成し、スクリプトと組み合わせることで、自動展開が可能です。
- 必要に応じて、Emailで個別配布することもできます。
- セッション・接続管理
- セッショングループの動的フィルタにより、部署や拠点などの条件で端末一覧を整理し、必要な端末へ素早く接続できます。
- 操作制限と端末保護
- セッション接続時・切断時にクライアント端末を自動ロックする機能を備え、席を離れた端末の不正利用を防止します。
- 必要に応じて、リモート接続中は先方のキーボード・マウス操作を無効化することで、誤操作や意図しない操作を回避できます。
- 監視・通知機能
- 異常検知やイベント発生時に、あらかじめ設定した条件に応じてメール通知を飛ばすことができ、障害対応の初動を早めます。
- Backstage機能
- ユーザーの画面を占有することなく、バックグラウンドでコマンド実行やファイル操作、サービスの再起動などを行えるため、業務への影響を最小限に抑えたトラブルシューティングが可能です。
- Toolbox機能
- よく使うツールやスクリプトを共有ツールボックスに登録しておくことで、対象端末側へインストールすることなく、管理者権限で即座に実行できます。
- イベント駆動型の自動化
- 「セッション開始時」「切断時」といったトリガーを条件に、スクリプト実行や通知送信などを自動化でき、運用ルールをシステム側に落とし込むことができます。
これらの機能により、IT部門は「個々の作業」を人手で回すのではなく、ルールと仕組みで運用を標準化・自動化する方向へシフトできます。これは、単に“便利なツール”という枠を超えた、ITガバナンス強化への投資とも言えます。
導入事例への応用:ネットワーク基盤×ScreenConnectの相乗効果
ConnectWise ScreenConnectが最大限の力を発揮する前提となるのが安定したネットワーク基盤です。
例えば、全国展開する中堅企業A社のケースです。
同社ではかつて、拠点ごとに異なる回線や接続方式が混在し、大容量ファイルの送受信時に通信が途切れる、拠点間でのデータ共有が不安定になるといった課題を抱えていました。
そこでA社は、当社のソリューションであるRun-VPNを導入し、拠点間接続を統一しました。回線やルートを整理することで通信の安定性が向上し、顧客管理システムなど基幹業務のレスポンスも改善。さらにセキュリティの観点から、拠点ごとに固定IPを割り当て、アクセス制御を一元化できるようになりました。
このようなRun-VPNやIPマルチコネクトによる安定したネットワーク基盤の上に、ConnectWise ScreenConnectを組み合わせることで、次のような相乗効果が期待できます。
- 地方拠点PCへの即時リモート対応
- 通信品質が安定しているため、IT管理者は接続環境を気にせず、地方拠点の端末トラブルに迅速にリモート接続できます。これにより、現地派遣の回数や時間を削減しつつ、サービスレベルを維持できます。
- 無人アクセスによる計画的メンテナンス
- 夜間や休日に、無人アクセス(Unattended Access)機能を活用して、OSアップデートやパッチ適用、ソフトウェア配布などを一括で実行できます。業務時間中に再起動やメンテナンスで現場の手を止める必要がなくなり、生産性向上に直結します。
- ネットワーク制御とRBACの組み合わせによるセキュリティ強化
- IPマルチコネクトやRun-VPNで拠点・ネットワーク単位のアクセス制御を行い、さらにScreenConnect側のRBAC(役割ベースのアクセス制御)でユーザー単位の権限を細かく設計することで、「どのネットワークから、誰が、どの端末にアクセスできるか」を厳密にコントロールできます。
このように、ネットワーク基盤(Run-VPN / IPマルチコネクト) × ConnectWise ScreenConnectという組み合わせは単なるリモート接続環境を超え、
- サポート対応力の強化
- 運用コストの適正化
- セキュリティポリシー徹底によるリスク低減
といった、経営レベルでの効果へとつながっていきます。
まとめ:信頼できるリモートインフラを「標準装備」に
リモートワークが新たな標準となった今、企業に求められるのは、
- 止まらない接続
- 揺るがない安全性
- 現場の負荷を増やさない運用性
の三つを同時に満たすリモートインフラです。
無料ツールや用途限定の簡易的なリモート操作では、セキュリティ・ガバナンス・サポート品質の観点で、どうしても限界が見えてきます。
ConnectWise ScreenConnectは、
🚀 高速で安定した操作感
🛡️ 金融機関レベルを意識した堅牢なセキュリティ設計
🖥️ IT部門の運用を支える豊富な管理機能
🌐 サポート、社内情シス、外部パートナーなど多様な利用シーンへの適用性
を兼ね備えた、これからの時代にふさわしいリモートアクセスソリューションです。
もし貴社が、ハイブリッドワークの本格運用、セキュリティリスクの低減、ITサポートの即応性向上を検討されているのであれば、ConnectWise ScreenConnectを「コスト」ではなく、企業価値を高めるための“経営上の投資”として位置づけていただくことをおすすめします。
ConnectWise ScreenConnectの具体的な機能や導入ステップについては、以下の専用ページに詳しくまとめています。
ぜひ貴社の現状や課題と照らし合わせながら、次の一手をご検討ください。

