2025年12月11日、埼玉県吉川市に前例の無い店舗がオープンしました。ホームセンター大手のカインズが展開する「CAINZ Mobile Store(カインズモバイルストア)」です。わずか34㎡(約10坪)のガラス張り店舗で、24時間営業の完全無人店舗を実現しています。カインズの発表(※1)によると、この小型無人店舗はコンビニのような外観で、最大6人まで入店可能です。AIと高度なカメラセンサーを駆使した最先端テクノロジーにより、レジレスで「スピーディーにお買い物を楽しめる」店舗を実現しているということです。
今までは大型店舗が主流だったホームセンター業界が、なぜ今、小型無人店舗に挑むのでしょうか。今回は、この観点で考えてみます。
(※1)https://www.cainz.co.jp/news/14985/
コンビニを超える?ホームセンターの逆襲
IT mediaビジネスの記事(※2)では、「コンビニみたいなホームセンター」という表現をしていました。
確かに、外観はコンビニそのものですが、中身は異なります。日用品に加えて、ホームセンターならではの商品を取り揃え、カインズの営業時間外でも購入できる点が最大の特徴となっています。
日本経済新聞の記事(※3)では、カインズがこの店舗を「日用品ついで買い促す」IT戦略の一環として位置づけていることが書かれています。大型店舗での大量購入と、小型無人店舗での「ちょい買い」を使い分けてもらうという、コンビニとは異なる新しい小売モデルです。
(※2)https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2512/12/news015.html
(※3)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC038LZ0T01C25A2000000/
わずか「34㎡」という絶妙なサイズ感の無人店舗
ここで興味が湧くのは、店舗の大きさが、なぜ34㎡なのかということです。
この数字には、省人化を極限まで追求した戦略が隠されています。流通ニュースの記事(※4)によると、カインズモバイルストアは吉川美南店に併設される形で展開され、本店との連携を前提とした設計になっているということです。
つまり、在庫管理や商品補充は本店のスタッフが効率的に対応し、販売部分だけを完全無人化することで、最小限のスペースとコストで24時間営業を実現しているのです。これは、単体での完全無人化を目指したAmazon Goが直面した高コスト問題とは対照的なアプローチといえます。
(※4)https://www.ryutsuu.biz/store/r121073.html
無人店舗の「次の波」
カインズの取り組みは注目すべきものですが、他の企業でもこういった取り組みは進んでいます。2025年は、無人店舗・省人店舗が「次のステージ」に入った年になるかもしれません。
11月7日には、トライアルGO(※5)が都内初となる西荻窪店をオープンし、月間30人時(1日あたり1時間だけ人がいる)という驚異的な省人化を実現しました。カインズの無人店舗と、トライアルGOの超省人店舗という2つのアプローチは異なりますが、共通しているのは「小型化」「24時間営業」「テクノロジー活用」という3つのキーワードです。
TBSニュースの特集(※6)では、カインズの無人店舗の他にも、ドン・キホーテの無人店舗が大学キャンパス内にできたり、長野県の王滝村では無人販売所「シシ24」がオープンしたりと、従来の有人店舗では採算が取れなかった場所でもテクノロジーを使った店舗展開がされてくる流れがわかります。
(※5) https://www.trial-net.co.jp/mag/detail/15339/
(※6)https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2338423
実証済みの省人化ノウハウが鍵
今回紹介してきたような企業の他にも、省人化の実績がある企業がネットカフェにあります。
複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」を全国展開するランシステムでは、4年前から独自の無人化システムを導入し、人件費の30~75%削減という具体的な成果を実現しています。(※7)
このシステムの特徴は、完全無人化ではなく「スマート省人化」を追求した点です。無人入会システムから入退場管理、QR鍵システム、セルフ精算システムまで一貫した自動化を図りながら、清掃や接客サポートには人的リソースを残しています。カインズの本店併設型モデルと同様に、人とテクノロジーの最適な組み合わせが成功の鍵となっているのです。
重要なのは、このノウハウがネットカフェという特定業種だけでなく、カラオケ、コワーキングスペース、フィットネスジムなど多様な業態に応用可能な形でパッケージ化されていることです。ホームセンター、コンビニ、エンターテインメント施設—業態は異なっても、省人化への取り組みには共通の原理があります。
本来、無人・省人店舗、接客を進めていくということは、大きな工数やコストを使い、一定以上の期間を想定して投資をしていくものですが、すでに実績のあるシステムのノウハウを利用できるというのは非常に有益ですし、様々な使い方ができるものです。
興味を持った経営者や責任者の方、まずは話を聞いてみたい、詳しく知りたい、という場合は、以下のページをご覧の上、「無人化ソリューションパッケージ」についてお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
YouTubeには、この仕組をどのように自遊空間で利用しているのかが分かる動画がありますので、ぜひご覧ください。
・ITで店舗を無人化や省人化して人手不足を解消。自遊空間のDXをご紹介
・【自遊空間】顔認証でスムーズ退店!最新の顔認証システムを徹底紹介
・自遊空間のDX 顔認証とQR鍵で安全で便利なセルフ店舗運営セミナー無人化ソリューションを徹底解説(S)
(※7)https://cyber-telework.jp/mujinsoln
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