ランシステムCS室室長 青木が語る「店舗接客やリモート接客の極意」第7回:街を歩いていると見つかる言葉の違い

このコラムは元警視庁の刑事で、現在、自遊空間を運営する弊社ランシステムのCS室室長である青木が社内向けに発信しているものです。弊社では店舗の無人化・省人化ソリューションや遠隔接客を推進しておりますが、このサイトをご覧の店舗経営者やマネージャーの皆様にも有用なコラムではないかと考え、ご紹介いたします。

今回は、街を歩いていると見つかる言葉の違いを雑学として、最近読んだ書籍を基に紹介します。ビジネスだけでなく、家族と過ごす席でのトークにも活用できるかもしれません。

※参考文献:『「この差」って何だ?』(曽根翔太著/三笠書房)2021年8月出版

目次

【街中で見かける言葉の違い】

1.「カフェ」と「喫茶店」

先ず、カフェと喫茶店の違いは、営業許可にあります。飲食物を提供するお店は、食品営業許可を取得する必要がありますが、食品営業許可にも種類があり、カフェは飲食店営業許可、喫茶店は喫茶店営業許可が必要です。

カフェに必要な飲食店営業許可は、飲食を提供するお店に幅広く適用され、アルコールをメニューに含めることができます。一方、喫茶店の営業に必要な喫茶店営業許可は、アルコール以外の飲み物と軽食の提供に限られます。よって、お店でアルコール類が提供できる場合は『カフェ』、アルコールの提供ができない場合は『喫茶店』である可能性が高くなります。

但し、「○○喫茶店」「〇〇カフェ」といった店名だけでは、そのお店が飲食店営業許可を取得しているのか、それとも喫茶店営業許可を取得しているのか判断ができないため、注意が必要です。喫茶店営業許可を取得したからといって「○○喫茶店」と名乗らなくてはいけない、といった強制力はないからです。

2.「アンティーク」と「ヴィンテージ」

アンティークとは、フランス語で「古美術品・骨董品」という意味です。一般的には、完成から100年以上の時間が経ち、値打ちが非常に高い作品がアンティーク品と呼ばれるそうです。一方、ヴィンテージは、フランス語やラテン語で「ブドウの収穫年」という言葉に由来します。できの良いワインをヴィンテージワインと呼ぶようになったのはそのためです。現在では、ジーンズや楽器などワインに限らず、「できの良い年に作られた値打ちあるもの」がヴィンテージ品と呼ばれているそうです。

3.「ベランダ」と「バルコニー」

ベランダは、屋根の付いているスペースのことで、主に2階以上に設置されているものを指しますが、1階でも屋根がついていればベランダと呼ばれています。一方バルコニーは、ベランダよりもスペースが広い場合が多く、2階以上に設置されていて、屋根のないスペースのことです。

4.「ハイキング」と「ピクニック」

ハイク(Hike)の現在進行系がハイキング(Hiking)です。ハイクはウォーク(Walk)やムーブ(Move)と同じく「動く・歩く」という意味で、健康のために自然や景色を楽しみながら歩くことが目的となります。ウォーキングも同じ意味です。一方、ピクニックの定義は、屋外で食事をとり軽い運動をすることです。ピクニックの目的は、アウトドアでお弁当やサンドイッチを食べることにあります。

【飲食物で見かける言葉の違い】

次に、飲み物や食べ物についての似ている言葉の違いを紹介します。私は家族や友人との食事の席で、この話を披露したところ、大変盛り上がりましたよ。参考まで(笑い)。

1.「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」

「ロイヤル」という言葉に高級な印象を持つのは私だけでしょうか(笑)?しかし、ロイヤルミルクティーに、普通のミルクティーより高価な茶葉やミルクが使われているわけではありません。ポイントは製法です。
 ミルクティーは、お湯などで煮出した紅茶にミルクを入れてつくります。対して、ロイヤルミルクティーは、茶葉を直接、牛乳で煮出すのです。ただし、紅茶の風味を強く出したいときなどに、最初に少量のお湯を使うこともあります。なお、ロイヤルミルクティーという言葉は和製英語です。本場のイギリスを始めとする英語圏では「シチュードティー」と呼ばれているそうです。

2.「ソーセージ」と「ウインナー」

ソーセージは、ひき肉に調味料や香辛料を加え、腸や食用フィルムに詰めたものです。原料も加工法も、JAS法(日本農林規格)で厳格に定義されています。ウインナーも、ソーセージの一種です。ただし、羊腸を使用したものか、牛腸か豚腸を使用せずに製品の太さが2cm未満のものを指すそうです。

3.「カレーうどん」と「カレー南蛮」

カレーうどんは、その名の通り、うどんにカレールウをかけたものです。一方、カレー南蛮は、カレーうどんにはない、ある具材が入っています。それは長ネギです。カレー南蛮の南蛮とは、長ネギを指すそうです。

4.「スパゲッティ」と「パスタ」

パスタは主にデュラム小麦からつくられた麺の総称だそうです。その中の1つの種類としてスパゲッティがあります。パスタには、大きく分けて、ロングパスタ、ショートパスタ、詰め物(ひき肉やチーズなど)入りパスタ、その他(団子状など)のパスタがあり、さらに麺の太さによって細分化されています。そのうち、「ロングパスタで麺の太さが2mm弱」のものをスパゲッティと呼ぶと書籍に書いてあり初めて知りました。

【物語でなじみの言葉の違い】

最後に、本や物語でおなじみの似ている言葉の違いを同書籍から紹介します。

1.「ドラキュラ」と「ヴァンパイア」

どちらも「吸血鬼」のイメージのある言葉ですが、意味するところは異なります。ドラキュラは、アイルランド人作家であるブラム・ストーカーが1897年に出版した小説『吸血鬼ドラキュラ』に登場する男性の吸血鬼の名前です。つまりドラキュラは小説の登場人物の名前なのです。ヴァンパイアは、吸血鬼全般を指す英語だそうです。

2.「天使」と「キューピッド」

天使もキューピッドも「翼を持った赤ん坊の姿」で「頭の上に輪がある」イメージがありますが、違いはハッキリしています。天使は「神の使者」で、英語でいうエンジェルのことです。天使には9つの階級があり、最下級で人間に近い姿をしている「プット」が人間界に送られてきます。一方キューピッドは、美の神であるヴィーナスの子で、キューピッド自身も神です。一般的に、キリストやマリアの周りを飛んでいたり、ラッパなどの楽器を持っていたりしたら天使、弓矢をもっていたらキューピッドと考えられているそうです。この話を娘に教えたら大変鼻高でした(笑い)。

3.「冒険」と「探検」

冒険は「危険を冒す」と書きます。これは、危険を承知の上で過酷な環境に挑み、調査することをいいます。一方、探検は「探り調べる」こと。冒険の「険」と探検の「検」は「ケン」の漢字が異なっていることがポイントです。

4.「ミステリー」と「サスペンス」

ミステリーは日本語で「不思議・謎」といった意味です。「犯人は誰なのか?」と謎を解いていく推理小説はミステリーといっていいでしょう。また「この超常現象は何なのか?」を解決するようなSFやファンタジーもミステリーに含まれます。

一方サスペンスは日本語で「不安・ハラハラさせる」といった意味です。雪山で遭難した人の生還劇も、正体不明のモンスターから逃げるホラー作品も、サスペンスの一種だといえます。もっとも、ミステリーとサスペンスには似ている要素が多く「ミステリーかつサスペンス」である作品も沢山あるそうで、映画好きの私には勉強になりました。

以上、最後までお読み頂きありがとうございます。それでは、これから暑い季節に向かいます。季節の変わり目ですので、体調には十分にお気を付けください。

お知らせ:人手不足と添付運営を効率化する店舗の省人化・無人化ソリューションについては以下をご覧ください。

人手不足に対応!『無人化ソリューションパッケージ』

https://cyber-telework.jp/mujinsoln

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次