日本全国に今もなお爪痕を残す大規模災害ですが、関東においては今後30年以内に首都圏直下型の地震がかなりの確率で起こるという調査データもあり、歴史を振り返っても大規模地震は必ず日本のどこかで今後も起こると考えられています。企業においてはBCPとBCMの両方を計画し、定期的に予行練習をすることが求められています。しかしながらどんなに予行練習をしても、どうにもならないと考えられていたのがネットワークになります。
多くの方が記憶していると思うのですが、災害時に電話をすると「現在、回線が大変混み合っております。暫く経ってから、お掛け直し下さい。」というアナウンスが流れることがありますよね。災害時であれば、致し方ないと考えます。しかしながら企業活動の継続を考えた場合、拠点間、社用車の間などではヤマハのルーターを活用した閉域LTE網を構築し災害時でも通信を行えた実績があります。
この閉域LTE網は過去の大規模災害時でも輻輳を起こしたことがなく、今後の災害時も確証はないにしろ閉域LTE網を活用できる可能性はかなり高いと考えています。そこで、このページではヤマハルーターを活用した閉域LTE網についてご紹介いたします。
災害時に電話やインターネットがつながらない状況とは
前述もしました「現在、回線が大変混み合っております。暫く経ってから、お掛け直し下さい。」というアナウンスは、災害時に電話をかける人が多く、回線がパンクしてしまい、公衆回線(PSTN)がダウンしてしまう時にかかる通信規制によってアナウンスされる言葉です。
電話がつながらないとインターネットで通信しようとするのが人情です。そうなるとインターネットではトラフィック過多による輻輳が起きてしまい、インターネットもつながらなくなります。
ヤマハルーターNVR700Wを活用した閉域LTE網
個人的な連絡ですと、ネットが回復するのを我慢して待てばよいですが、ビジネスの場合、災害時こそ緊急の連絡が取りたい場合がありますよね。そこでランシステムがお勧めしたいのがヤマハルーターNVR700Wを活用した閉域LTE網です。
NVR700Wは内蔵無線WAN(LTE/3G)を搭載しIPsecにも対応したオールインワンVoIPルーターのフラッグシップモデルです。
特徴は以下です。
・小型ONU対応
・多彩なVoIP機能
・内蔵無線WAN(LTE/3G)を搭載
・RTXシリーズ各機能を搭載
・使いやすさを追求した新Web GUIを搭載
例えば、以下のように設置します。
社長宅、本社、工場など災害時に電話で通信したいと思う拠点にNVR700Wを設置し、プライベート固定IPアドレスを割り振りLTE接続します。電話であれば、NVR700Wに電話機をつなげれば、災害時でもそうでなくてもいつでも電話ができます。また、社用車にNVR700Wと電話機をつなげて、災害時にリモートで電話も可能です。災害時に100%の接続保証はできませんが、おそらく災害時でも通信ができるはずです。
上記の構成を応用して各拠点のNVR700WをFAX接続やPBX接続などの方法も取れます。
災害時に通信ができることはビジネス上とても役立つ場面があるはずです。この閉域網をヤマハのNVR700Wで構築できるというコスト面でのリーズナブルさもとても良いです。
ヤマハルーターは法人だけではなく、店舗や監視カメラ環境などにも多数設置されており、SOHO市場20年連続シェア一位のルーターであり、安価さと頑丈さが評価されています。頑丈なことは災害時にも心強いと思います。
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