以下はSCSK株式会社より許可を得て期間限定で掲載しています。
Wi-Fi6導入時に最適なスマートL2 PoEスイッチ SWX2221P-10NTファーストタッチ
新年度が始まり新入社員やこれまでテレワークをしていた従業員が、オフィスに出社して活気が戻りつつある会社も多くあると思います。多くの従業員が一気に会社の通信環境を使いはじめ会社の通信インフラは大丈夫でしょうか?無線LANの接続デバイス数の急増は無線機器の負荷増加にもつながります。また、コロナ禍で当たり前となったオンラインミーティン、動画コンテンツの増加等に伴い通信トラフィックも急増しているかもしれません。余裕を持った通信環境を準備している企業が多いと思いますが、通信環境は遅くなる前に計画的に整備することが大切です。今回は、既設のLAN配線(CAT5EまたはCAT6のケーブル)を活用し、無線LAN環境をアップデートできるヤマハ SWX2221P-10NTを紹介します。
ヤマハ製スイッチの見分け方
SWX2221P-10NTの特徴を説明する前に、皆さんこのスイッチ製品の品番からどのような製品なのか想像できますか?実はコラムを書いている私も???でした。ヤマハのスイッチ製品は、2011年から販売を開始して既に11年が経過しており、そのラインナップも豊富で製品型番(品番)をみて、どのような製品なのか想像するのが難しくなっています。ということで、ヤマハスイッチの品番ルールを改めて整理しましょう。
[ヤマハスイッチ品番ルール]から引用
https://network.yamaha.com/solution/tech_notes/article_16
[SWX]ヤマハの
[22]スマートL2スイッチ、
[2]第二世代目
[1]30W full、MAX30W/Port(at)の性能を有する
[P]PoEスイッチ、
–
[10]ポート数は10個で
[NT]2.5/5G、10Gのリンクスピードの製品
こんな感じで、品番ルールを覚えておくと、製品の種類がなんとなく分かります。
SWX2221P-10NTの特徴1 リンクスピード
SWX2221P-10NTの特徴をもう少し詳しく説明します。なんといても最大の特徴は1Gbpsを越えるリンク速度です。
[ヤマハ製品ページ SWX2221P-10NT 特徴]から引用
https://network.yamaha.com/products/switches/swx2221p-10nt/index
PORT1-8は全て30W給電が可能なPoEスイッチとなっており最大2.5ギガビットでリンクします。既設のLANケーブルがCAT5E以上であれば、ケーブルを流用できる可能性があります。これに対して9-10ポートでは給電はできませんが10ギガビットでリンクします。注意点としてはCAT6A以上のケーブルで配線が必要になります。実際にWLX413をPORT1にPoE給電で接続した際は2.5Gbpsでリンクし、PORT9にACアダプタ給電で接続すると10Gbpsでリンクすることを確認しました。
なお、2022年4月現在ヤマハから発売されている無線APで1Gbpsを越えリンクできる製品はWLX413のみとなります。ただし、今年はWi-Fi6のエントリーモデルの発表や、10Gルーターの発表が予定されているようです。10ギガビット、マルチギガビット製品をうまく活用し、より高速で安定したネットワークを構築できる機会が増えそうです。※2022年1月25日のヤマハ ネットワーク イノベーション フォーラム 2022「YNIF2022」では、Wi-Fi6のエントリーモデルと10Gルーターに言及しておりました。
SWX2221P-10NTの特徴2 ブザーでお知らせ
運用面で嬉しい機能が搭載されました。ループを検出した際に機器自体からブザーを鳴らすことが可能で、温度異常、ファン異常を検出しときもブザーを鳴らすことができます。機器が完全に停止してしまう前に音で警告出来るのは運用面で非常に有効な機能だと言えます。また、障害を認識した後は、ブザー音をミュートすることもでき、運用面の配慮がきめ細かくできているヤマハらしい対応だと思いました。
このブザーを活用した機能がもう一つあります。「このスイッチを探す」機能で、どうしても目的の機器が物理的に見つからないときに使うと有効です。また、遠隔地から現地の人と協力して作業を進めるときなど、「このスイッチを探す」は便利な機能です。
ブザー音とLEDの点滅の仕方を見てください。ビープ音ですがヤマハさん音への拘りを感じます(笑)
ループ検出した時のブザー音
https://www.youtube.com/shorts/gv4z3udz1As
「このスイッチを探す」のブザー音
https://www.youtube.com/watch?v=mCh6RoEmqa4
SWX2221P-10NTの特徴3 その他の特徴
無線LANのアクセスポイント設置や、防犯カメラの設置で使用するシーンが多いPoEスイッチは、電気配線シャフト(EPS)の盤の中に設置することがほとんどで、スペース的に水平設置ができないケースが多く設置に苦労することがあります。本機種には、ウォールマウント用金具とラックマウント用金具が同梱されており、別途オプション品を購入する必要がありません。また、この機種はFANが3機搭載されておりますが、非常に音が静かでオフィスに設置にも気になりません。
SWX2221P-10NTを活用したオフィス向け設定例
最後にRTX830、SWX2221P-10NT、WLX413を活用したオフィス向けのネットワーク設定例を紹介します。
以下の様に4種類のVLANを用意し、RTX830でアクセスコントロールできる構成とします。ゲスト用に限りプライベートアドレスとの通信を遮断することで、インターネットのみ利用可能なゲストWi-Fiを提供できます。各機器の設定のポイントを以下にまとめました。よろしければ参考にしてみてください。
4つのVLAN設定
VLANID1(default): 192.168.100.0/24
VLAN101:office1 社内用 192.168.101.0/24
VLAN102:office2 社内用 192.168.102.0/24
VLAN103:guest ゲスト用 192.168.103.0/24
▼オフィス向けのネットワーク構成例(構成図)
SWX2221P-10NTのVLAN設定
▼RTX830の設定
▼WLX413の設定
▼LANマップ表示
▼LANマップ表示(タグVLAN表示)
RTX830、SWX2221P-10NT、WLX413を活用したオフィス向けのネットワーク設定例のコンフィグサンプルをダウンロードできるようにしました。参考にどうぞ。運用環境で使う前にゲストネットワークから、社内側へアクセスができないことを必ず確認し、運用を開始してください。
SWX2220-10NT/SWX2221P-10NT 技術資料
https://network.yamaha.com/products/switches/swx2221p-10nt/techdocs#tab
WLX413技術資料
https://network.yamaha.com/products/wireless_lan/wlx413/techdocs#tab
Yamaha ルーターシリーズ コマンドリファレンス
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/manual/rt-common/index.html