ファミマ無人店舗計画(1000店目標)の現状から見える小売DXの課題と可能性

こんにちは、穂苅智哉と申します。

店舗運営、接客業では引き続き人手不足が深刻です。海外からのインバウンド需要も影響し、観光地はどこも混雑状態になり日本人が楽しめないような状況にもなりつつあるようです。

そんな中で、店舗運営や接客業で私達にとって一番身近なのはコンビニでしょう。大手コンビニの1社であるファミリーマートは2021年に、「2024年度末までに無人店舗1000店」という計画を立てていました。2021年といえば、まさにコロナ禍の中心でそこから現時点(2025年)までの間に社会状況は大きく変わっています。

そこで、今回は現在計画としては実際にはどこまで進んでいるのかを見てみようと思います。現実的な進捗状況から見えてくる、無人店舗の問題点や可能性についてお伝えしていきます。

目次

無人店舗計画と現実のギャップ

2024年の流通ニュースの記事(※1)によると、TOUCH TO GOを採用しているファミリーマートの店舗は36店舗ということです。更に、ファミリーマート以外にもTOUCH TO GOを採用した店舗は80店舗ということでした。

ファミリーマートとしては、1,000店舗の目標を目指していたことを考えると、無人店舗数が伸びていないことが分かります。

ここについて、同ニュース記事にて TOUCH TO GO阿久津社長は以下のように分析していました。

まだ、人手をかければ店舗が運営できる状況だと思います。ただ、人件費が上がってきているほか、人が募集しても集まらない状況もある。どこかで時代の流れは変わると思う。ポーランドでは、大手小売業のZebkaが無人決済システム店舗を80店ほど運営しています。

国際的な流れから、どこかのタイミングで日本でも無人店舗の普及拡大に流れが来るという予想です。

(※1) TOUCH TO GO/無人決済システム店舗、来期は倍増となる80店舗オープンを目標

技術的な問題はクリアされており、他のコンビニでも様々なアプローチが行われている

無人店舗という比較的新しい動きの中で技術面についてはほぼクリアされている状況です。TOUCH TO GOによると、現在約2,000種類の商品を扱う店舗まで対応可能で、決済制度も実店舗より不明ロスが少ないという結果があるようです。不明ロスがないということは万引きも発生しづらいということになりますので、よく心配される「無人店舗 = 万引きが多い」ということも影響としては少ないと考えられます。実際に決済端末1台あたり、1時間で80人~100人に対応できるようになっているということなので、実運用においては問題になりそうなところはあまりなさそうです。

他のコンビニの動きも見てみます。ローソンは「Lawson Go」による完全無人店舗展開と、全店舗でのフルオートセルフレジ導入という二段構えの戦略を採用しています。セブン-イレブンは自社開発システムによるスマホレジに重点を置き、各社それぞれが異なる無人化の道筋を模索している状況になります。

目指すところは近いと思いますが、多様な考え方や手法が、現在の無人化市場の特徴です。

画一的な解決策が存在しない中で、各社が立地特性や顧客ニーズに応じた最適解を見つけようとしているという状況です。

それではファミリーマートの無人店舗の話題に戻ると、これは中小規模事業者にとっても貴重な参考材料となります。特に重要なのは、段階的導入の有効性で既存店舗の運営ノウハウを活用しながら無人化店舗を展開する手法です。これは、1からすべて作る必要がないため、リスクを抑えた導入モデルになります。「どうやって実現していくのか」という問題に関しては、実績のある方法を選んでみることがいいでしょう。

無人・省人店舗も「パッケージ化されたソリューション」がある

このコラムを掲載しているランシステムの「無人化ソリューションパッケージ」は自社で実証済みの手法をパッケージ化したものです。「自遊空間」での4年間の実績により、実は人件費の約30~75%を圧縮することを実現しています。

このソリューションの特徴は、単なる無人化・省人化ではなく、セキュリティと顧客体験の両立を図った統合的なアプローチにあり、現在言われているような無人化・省人化による課題を解決していくこともできるでしょう。

「無人化ソリューションパッケージ」は、自遊空間のように何らかの業種業態で施設、店舗運営をされている場合にはそのまま適用することもできますし、カスタムして適用することもできます。これによって、手間や負荷を最小限に無人化が実現されます。

本来、無人・省人店舗、接客を進めていくということは、大きな工数やコストを使い、一定以上の期間を想定して投資をしていくものですが、すでに実績のあるシステムのノウハウを利用できるというのは非常に有益ですし、様々な使い方ができるものです。

興味を持った経営者や責任者の方、まずはお話を聞いてみたい、詳しく知りたい、という場合は、以下のページをご覧の上、「無人化ソリューションパッケージ」についてお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

人手不足に対応!『無人化ソリューションパッケージ』

YouTubeには、この仕組をどのように自遊空間で利用しているのかが分かる動画がありますので、ぜひご覧ください。 

ITで店舗を無人化や省人化して人手不足を解消。自遊空間のDXをご紹介

自遊空間のDX 顔認証とQR鍵で安全で便利なセルフ店舗運営セミナー無人化ソリューションを徹底解説(S)

※本コラムに記載されている商品名または名称等は、各社の商標または登録商標です

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