こんにちは、穂苅智哉と申します。
無人店舗は着実に増えてきている現状ではありますが、「無人店舗が流行らない」という声も同時に聞くようになっています。
確かに、日本における無人店舗の普及は、当初の期待ほど進んでいないのが現実です。ファミリーマートが2021年に掲げた「2024年度末までに1000店」という目標も、実際には2024年3月時点で36店舗にとどまっています。流通ニュースの調査では、TOUCH TO GO全体でも80店舗程度(※2024年春時点のデータ)という状況です。(※1)
ではなぜ無人店舗は思ったように普及しないのでしょうか。
主な理由としていくつかお伝えします。(※2)
無人店舗が流行らない?その理由とは?
1つ目は、高額な初期投資コストです。無人店舗のためにはカメラ、センサー、決済システムなど様々なシステムが必要になります。初期投資として短期でみると、人を雇ったほうが安上がりと思われるケースがまだまだある状況です。
2つ目は、消費者のハードルです。機械が苦手な層も多くいる状況で、使い方が分からないために利用しないという判断をしている方もいるでしょう。そうなると、思い切って無人化・省人化することは難しいでしょう。
3つ目は、技術的な制約です。これは技術革新によって解消していく部分ですが、システムに合わせるために品揃えの柔軟性が弱くなってしまうことがあります。
(※1)https://www.ryutsuu.biz/report/q032244.html
(※2)https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250109-laborshortage-br2024/
一方で存在する、日本の問題と無人店舗の必要性を考える
日本が直面している構造的な課題を見ると、無人店舗の必要性は確実に高まっているとも言えます。
一番大きな要因は、深刻化する人手不足でしょう。
2024年の帝国データバンクのデータ(※3)によると正社員不足を感じる企業が51.7%に達しています。正社員で見ると、人手不足としては不足割合が高い業種から「情報サービス」、「メンテナンス・警備・検査」となり、「旅館・ホテル」「専用サービス」も人手不足業種に入っています。更に、非正社員で見ると、「飲食店」「旅館・ホテル」が2トップです。
ここに、深刻なインフレの影響やインバウンド客の急増が重なります。
インバウンド需要の増加によるオーバーツーリズムが深刻になると、対応可能な人材不足、言語の壁、マナーの問題などが重なるため大幅な改善策を取る必要があるのです。
そこで、改善策の1つとしてあるのが無人店舗/省人店舗の導入です。実際に複数の業種業界では増えてきています。例えば、駅や交通拠点にあるようなコンビニ、オフィスや工場に近い店舗、観光地や宿泊施設、ジム、スーパーなどです。これらの共通点は、一度に多くの人が来る時間帯をうまく捌く必要があること、24時間営業など時間を気にせずにサービスを提供することです。
しかし、いったいどうしたら無人/省人店舗を実現していけるのかは分かりづらいものです。
(※3)https://www.tdb.co.jp/report/economic/20241113-laborshortage202410/
無人/省人店舗も「パッケージ化されたソリューション」がある
このコラムを掲載しているランシステムの「無人化ソリューションパッケージ」は自社で実証済みの手法をパッケージ化したものです。「自遊空間」での4年間の実績により、実は人件費の約30~75%を圧縮することを実現しています。
このソリューションの特徴は、単なる無人化/省人化ではなく、セキュリティと顧客体験の両立を図った統合的なアプローチにあり、現在言われているような無人化/省人化による課題を解決していくこともできるでしょう。
「無人化ソリューションパッケージ」は、自遊空間のように何らかの業種業態で施設、店舗運営をされている場合にはそのまま適用することもできますし、カスタムして適用することもできます。これによって、手間や負荷を最小限に無人化が実現されます。
本来、無人・省人店舗、接客を進めていくということは、大きな工数やコストを使い、一定以上の期間を想定して投資をしていくものですが、すでに実績のあるシステムのノウハウを利用できるというのは非常に有益ですし、様々な使い方ができるものです。
興味を持った経営者や責任者の方、まずはお話を聞いてみたい、詳しく知りたい、という場合は、以下のページをご覧の上、「無人化ソリューションパッケージ」についてお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
YouTubeには、この仕組をどのように自遊空間で利用しているのかが分かる動画がありますので、ぜひご覧ください。
・ITで店舗を無人化や省人化して人手不足を解消。自遊空間のDXをご紹介
・自遊空間のDX 顔認証とQR鍵で安全で便利なセルフ店舗運営セミナー無人化ソリューションを徹底解説(S)
※本コラムに記載されている商品名または名称等は、各社の商標または登録商標です
