2021年10月21日(木)、「ヤマハ新製品UTXの活用法そして検証結果報告とニューノーマル時代のネットワーク構築~稟議で使用するための総務省のテレワークガイドラインの解説~」と題したオンラインセミナーを開催しました。多くの方にご視聴いただき、盛況のまま終了いたしました。ありがとうございました。
本セミナーでは、ヤマハの馬場様、里吉様にご登壇頂き、2021年春に発売されたヤマハ初の UTMアプライアンス『UTX100』『UTX200』の解説と、ニューノーマル時代のヤマハネットワーク構築についてお話頂きました。
また、当社からはサイバーセキュリティ対策や総務省のテレワークガイドラインから読み取れるテレワークセキュリティに必要な視点をヤマハネットワーク機器と相性の良いソリューションの紹介に絡めて解説しました。
最後にはテレワークに関する連載も多いビジネスコンサルタントの吉政忠志氏をモデレーターに迎えたパネルディスカッションを行い、お客様から頂いたご質問へ回答しました。
本記事ではヤマハ様ご講演分のレポートを記載いたします。後編はPart2をご覧ください。
基調講演:ニューノーマル時代に最適なヤマハルーターは?
ヤマハ株式会社
コミュニケーション事業部 マーケティング&セールス部 国内営業グループ
主事 馬場大介 氏
これまでは顔を合わせたコミュニケーションを中心に行われてきましたが、コロナ禍でテレワークが推奨されたことにより、ITを活用した非対面型の業務という選択肢ができました。
この新しい働き方が中心になってきた今、ネットワークの見直しが必要です。
その理由として、ネットワーク環境がオフィス内に業務用のPCや情報があることを前提としたネットワーク環境になっていることがあります。
以前であればVPNで社外から社内ネットワークにアクセスする対象者は少人数で一時的な接続でしたが、テレワークではその対象者は増え、接続時間も長時間になります。さらにWeb会議やクラウドサービス、動画配信などはトラフィックが大きいため、ネットワークにかかる負荷はより大きくなります。
また、ネットワークに問題が発生した場合、以前であればシステム管理者がすぐに機器のある場所に駆けつけることができましたが、テレワークでは難しいため、その対策も必要です。
テレワーク時代に必要なネットワーク環境のポイント
こうした背景からネットワーク環境の見直しが必要と考えられており、当社は以下3つの視点でのネットワーク構築をお勧めしています。
①高スペックなネットワーク機器へリプレイス
ルーターを選ぶ際の目安は以下を参考にしてください。
スループット:パケットの処理速度で選択。1GBを超えるスループットが望ましい。
VPN対地数 :VPN接続を行う社員の数で考える。
セッション数:想定される通信セッション数をカバーできるものを選ぶ。
②高速回線、回線増速
従来のPPPoEでは回線がそう太くないため、IPv6高速回線がおすすめです。
IPv6に対応したルーターであればIPv4 Over IPv6技術が適用されているため、IPv4にも対応できます。IPv6対応機器の中で社員数に応じたモデルを選べば問題ありません。
③遠隔管理
クラウド上でネットワークを管理し、見える化すると、遠隔地でもネットワークのどこに問題が発生したかを把握でき、現地にいなくても障害1次・2次切り分けを可能とします。
LANマップとYNO(Yamaha Network Organizer)で実現可能です。
当社のルーターは上記3点をカバーしている上、昨今のVPN事情も網羅していますので、社員規模に応じた機器を選定頂ければ問題ありません。
基調講演:現地に行かなくても大丈夫!遠隔サポートサービス付きのUTM「UTXシリーズ」
ヤマハ株式会社
コミュニケーション事業部 マーケティング&セールス部 国内営業グループ 主事 里吉一浩 氏
今年3月にヤマハ初のUTM製品としてUTX100(小規模)とUTX200(中規模)の2製品が発売されました。
昨今のコロナ禍によるニューノーマル時代に求められているものを反映し、ヤマハの他製品との連携のしやすさとサポートの充実に注力しました。UTM製品の中でも後発ではあるものの、市場注目度の高い製品です。
UTX100/UTX200
UTX100では50、UTX200では100を同時接続数の目安としています。(注:参考値です。実際はネットワーク環境や使用アプリケーションによって前後します。)
また、セキュリティライセンスが初年度1年分付帯しており、以降は最長5年まで延長が可能です。もし、6年以降のライセンスを必要とする場合はぜひご相談ください。
料金にはサポートも付帯しているため、後から追加費用が掛かることはありません。
セキュリティ機能について
外部からの脅威と内部からの流出に素早く確実に対応できるよう、世界的なネットワークセキュリティ専業ベンダーであるCheck Point Software Technologies Ltd.と協業し、同社のセキュリティエンジンをUTXに搭載、最高レベルのセキュリティをご提供します。
また、セキュリティレポート機能が内蔵されている上、アプリケーション別の通信量などをご確認頂けるセキュリティレポートを定期的に配信するサービスもあります。
充実のサポートメニュー
UTX購入者専用窓口が用意されており、UTXと共にルーターやスイッチなど当社の他製品をご使用いただいていれば該当の製品もサポートの対象となります。
この窓口では機器のログ確認や設定変更などの支援、トラブルシューティング、機器の故障診断などを遠隔操作によって直接サポートすることが可能です。
本サポートによって実機が設置されている場所に行かずとも、ある程度のトラブル解決や設定変更ができるため、コロナ禍で現地に行くことが制限される中でも解決できる仕組みが用意されていますので、スムーズな導入・運用を実現します。
また、サポートは販売店を対象とすることが多くなりますが、このサポートではエンドユーザーからのお問い合わせにも対応しています。過去にサポート窓口にご質問頂いた内容を資料にまとめています。ご興味のある方はぜひセミナー資料をご一読ください。
先出センドバック
標準ライセンスに先出センドバックが付属しています。機器に障害が発生した際に、遠隔故障診断によって故障が確認されたらすぐに新しい機器を発送します。
これまでUTMはインシデントの多さや設定難易度の高さ、他のネットワーク機器との組み合わせ設定の手間、導入効果のわかりづらさといった課題が挙げられてきました。UTXであれば、こうした課題を解決することが可能です。UTMの導入に躊躇していた企業、リプレイスに悩んでいた企業の方はご相談頂ければと思います。
(Part2に続きます)
https://cyber-telework.jp/archives/1742