テレワークが必要な時にすぐ使えるガイドラインに必要なことを考えてみる

こんにちは、吉政創成 菱沼です。

「テレワーク」という単語でニュース検索をすると、ネガティブなものからポジティブなもの、まじめなもの、ユーモアあるものまで、様々なニュースが引っ掛かります。

そんな中で社員に対してテレワークをやめ強制出社を要求する企業や、原則出社体制をとることが増えているという記事がちらほら出ていました。

そうした記事には経営層がテレワークをやめると判断したいくつかの理由の中に出社すれば愛社精神がわく、パフォーマンスが高まるといった理由を挙げているものがありました。

そんな中で面白いデータを見つけたので、今回はそのデータをもとにテレワークが必要になったときにすぐ切り替えられるようにするにはガイドラインに何が必要かについて考えてみたいと思います。

今回は踏み込んだ部分があるかと思います。ご不快になられた方がおられましたら申し訳ありません。

目次

テレワークはパフォーマンス、愛社精神が低下する?

パーソル総研では緊急事態宣言後からテレワークの調査を定期的に行ってきたようで、様々なデータが公開されています。その中で興味深かったのが「テレワークによる組織の求心力への影響に関する定量調査調査結果」と「はたらく人の幸せに関する調査【続報版】(テレワーカー分析編)」です。

ただ、このデータに触れる前に同社の別の調査データ「第五回・新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査」にまずは触れてみたいと思います。

そもそも社員はテレワークをやめたいのか。これについては、続けたいという思っている人は78.6%だそうです。これはテレワーク開始当初の2020年4月時点から徐々に増やしているようです。

そして少し意外だったのですが、コロナ収束後のテレワーク希望頻度について、なんと1か月に1~3日程度希望が13%、週に1日以上が78.8%(内、1日が16.9%、2~3日が29.7%、毎日が19.6%)でした。週の半分が出社なのはまだわかるとして、1日だけテレワーク…そんなに少ない日数でいいんですか!?と結構驚きました。(職種の違いなんでしょうか。)

さて本題(?)、テレワークは不幸か。愛社精神は出社の方がでるのか。パフォーマンスは落ちるのか。

個人的な感覚でいえば、全く不幸ではありませんし、テレワークだから愛着がわかないという事はありません。むしろテレワークの方が余計な情報や対応が入らなくとも必要な情報は得られますので快適ですし、パフォーマンスも問題ない派です。が、世間的にはどうなのでしょうか。

データを見ると、年代が上がるほどテレワークは在宅勤務が働く幸せ実感を高め、働く不幸せ実感は低下させる傾向にあったそうです。一方、20代に至っては逆の傾向にあるようです。その原因は仲間意識や周囲への貢献実感の減少にあるそうで、補う対策が必要とのことでした。働いた経験年数が少ないからこそ経験で補足できないのかもしれません。先輩方はフォローが必要ですね。

さて次に、愛着とパフォーマンスです。

結論から言うと、会社に愛着を感じるテレワーカーは出社者の約1.3倍、上司の期待を超えるパフォーマンスを発揮できているテレワーカーは出社者の約1.4倍だそうです。

この結果は、企業が社員の健康に配慮していること、十分な情報提供や説明が企業からあること、社員のメンタル・健康サポートが行われていること、経営層の言行一致の姿勢などが企業側から社員に対してしっかりと示されていることがこの結果につながったようです。

確かに今の自分の環境・立場がどうなっているか明確であれば余計な不安は減りますし、会社がしっかりと自分たちの生活に配慮してくれていることがわかれば信頼を抱きます。

一方、コロナ禍に出社せざるを得なかった人々はテレワーカーより情報共有が少なく、全体的に数値が低い傾向です。特殊な環境下だからこそなお、なぜ自分たちだけという思いもあったのかもしれません。

というわけで、テレワークが愛社精神、パフォーマンス、仕事の幸福感の低下に影響を与えるとは言えないという結果でした。とはいえテレワークが絶対の正義というわけではありません。結局のところ有事の際に企業が社員をどう思いやるか、どういう方針で進めるかなどが明確に共有されること、そして社員の性格・職務の適正があっているかで変化するという事なのだと思います。

テレワークは誰かのため、何かのための特別なものではない

さて、テレワークが推奨されるようになってから早2年。

テレワーク向けの環境が全くできていない企業はほとんどないかとは思いますが、それでもまだ制度面やICTの整備、場所の確保など、切り替えに必要なガイドラインが十分ではない企業はあると思います。

日々を生きている以上、今後も感染症に限らず、災害や、介護・育児などの人生の転機による環境の変化はどうしても起きますし、起きるのも突発的です。

私自身、テレワーカーとして5年以上働いており、その期間中に出産を経験、現在育児中です。だからこそテレワーカーであったことに助けられた面が多々ありますので、現在の体制で、経営者や周囲からの理解を得られえた中でお仕事ができることに日々とても感謝しています。

だからこそテレワークをコロナ禍で特別だったで終わらせるのではなく、制度・環境を整え、いつでも切り替えられるようにしておくとともに、テレワークに対する経営層・社員のネガティブなイメージを変え、両者が情報共有を密にしていくことが必要だと感じています。それを積み重ねることでテレワークの特別感をなくし、誰もが必要な時に使える制度となるようガイドラインが整備されていくといいな、と願っています。

それに最近は自宅や喫茶店以外にテレワークができる環境が増えたので気分転換もしやすくなりました。テレワーカーだけでなく、出社する社員も近隣のコワーキングスペースを使えれば不公平感もなくなり、気分転換になっていいのではと思います。選択肢を広げることで、仕事にいい影響が生まれていくといいですね。

さて、ランシステムでは自遊空間と提携施設を定額制・従量課金制で利用できる企業向けのサービス「R-Work」を提供しています。

自遊空間は全国に131店舗存在し、テレワークに必要なネットワークや鍵付き防音個室、電話スペースなどの設備が揃っています。

また全施設で、anyplaceという勤怠管理に活用できるシステムが利用できますので勤怠管理も容易ですし、経費精算も企業がまとめて行えるため、社員が個別に行う必要がなく、事務処理の負担が軽く済みます。

詳しくはR-Workのページをご参照下さい。

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R-Workサテライトオフィス提供サービス~スマートフォンを用い勤務時間の記録も可能~ 2024年3月31日をもちまして、サービスを終了いたしました。長らくのご利用、ありがとうございました。

そういえばとある猫カフェがテレワーク用のスペース貸し出しを始めたようです。癒されながら仕事できそう…いや仕事になるのか?はさておき…R-Workの拠点に追加されないかな…とちょっと期待してみたりしました。笑

ちなみに漫画がある場所は避けたい…という企業もあると思います。その場合は遊戯施設がある場所の利用を除外できるそうですよ。ぜひ相談してみてくださいね。

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