祝 ヤマハルータ16年連続でSOHOルータ国内シェアNo.1

ヤマハルータ16年連続でSOHOルータ国内シェアNo.1おめでとうございます!

私は、社会人生活の成人式を迎えるほど働いておりますが、未だ社員表彰で1(MVP)を取ったことがありませんが、ヤマハルータはなんと16年も連続で日本一を取ってしまうという快挙! 本当に凄いことだと思います。

さて、いい機会なのでヤマハルータと歴史を振り返りながら、なぜ16年間日本一に君臨し続けられているのか?分析していきたいと思います。

ヤマハデザインと先進性

私は2000年春に入社し、ネットカフェ自遊空間のネットワークを作る事となり、私が初めて触ったルータがネットボランチRTA50iでした。ルータ総選挙1位に輝いてマグカップにもなったピアノブラックのキューブ型。ヤマハルータ人気の一つにデザイン性があるのかもしれません。モノづくりの魂みたいなものを感じる製品でした。当時としてはあまり見られなかったwebの管理画面のデザインも優れていました。当時から先進的なものを積極的に取り入れていました。最近の自遊空間は1Gbps光ファイバー回線が増えていますが、当時はISDN回線128Kbps だったので、20年で1万倍近く速くなったと言う事実、通信技術の進歩とルータの性能アップは凄いと感じます。

ファームウェア無償提供と頑丈

2000年代前半、自遊空間以外にも、ファミコンショップ桃太郎と言う屋号で埼玉県中心に最大99店舗まで広がったチェーン店のネットワーク管理を先輩から引継ぎ任されることになります。ここで出会ったのが、初代ヤマハルータRT100iです。テクノジー的には、過去にさかのぼることになるわけですが、私にとっては逆に新鮮でした。これまでインターネットプロトコル(IP)にしか触れていなかったのが、NetwareIPX/SPXという技術に触れることになり、ネットワークの知識を深めることが出来ました。少し話が脱線しましたが、RT100iはこの複雑なIPX/SPXというプロトコルに対応していて、当時では破格&ファームウェア無償提供という対応を行い、業界に風穴を開けたそうです。しかも、このRT100iは流石に現役ではありませんが、まだ動作する機器が現存します。ヤマハルータはエッジルータなので、埃や熱がこもりやすい環境に設置されるケースが多くありますが、壊れずに動き続けてくれるヤマハルータの信頼性は非常に高いです。

ヤマハルータからヤマハネットワークへ

ルータシェアNo.1を継続する裏側には、ルータ以外の機器の後押しがあると思います。ヤマハはL2L3スイッチ、無線LANという企業ネットワークを構築するために必要な機器を追加してきました。それも、ただ単に一般的なスイッチや無線LANの機器を作るのではなく、ヤマハならではの機能をしっかり盛り込んできました。ネットワーク見える化機能や無線LAN見える化機能など、ヤマハ機器でそろえると有効な機能が沢山盛り込まれています。これらの機能は、ネットワーク利用者に対するメリットだけではなく、ネットワークエンジニア(ネツエン)に愛される機能をしっかり取り入れ支持を得ています。

伝説のメーリングリストと充実したドキュメントがネツエンを育てた

初代ヤマハルータRT100iの名称入り伝説のメーリングリスト「rt100i-users」。私は、このメーリングリストが、ヤマハルータ成功のカギを握っていたのではないかと思っています。また、同時に欠かせないのが「ヤマハネットワーク周辺機器技術情報ページ」ヤマハルータを手にしたエンジニアは、技術情報ページで調べて、手持ちのルータで実験を行って分からないこと、実験結果、要望などをメーリングリストへ投稿し答えられる人が答える。技術情報ページに記載してあることを質問として投稿しないなど、技術者としての基本を学び、質の高いコミュニケーションを実現できた数少ない仕組みであったと思います。私自身もヤマハルータに育てられたネットワークエンジニアの一人ですが、経験が浅いユーザが投稿して、ベテランのエンジニアが回答する。という仕組みがこのメーリングリストでは、非常に良い形で成立していたと思います。ベテランエンジニアは分かりやすく丁寧に説明しようとする過程で、知識の整理や新しい発見があり勉強になります。また、ヤマハの中の人が登場するところも刺激的でした。メーリングリストでお世話になっている方にリアル会って話をする楽しみもありました。ヤマハルータの成功の一つに、エンジニアを大切にして、エンジニアの声に耳を傾ける機会があったことも大きいと思います。ルータは優れたエンジニアに設定されて初めてその価値が何倍にも増幅するのだと思います。そういう観点で考えると、日本ネットワーク技術者協会で、ヤマハルータの検定試験が実施されることも嬉しいことです。ネツエンが企業や社会の中で認められ、安心、安全なネットワーク環境を作る流れが良い形で実現しつつあると思います。

ヤマハとネツエンの関係と更なる飛躍

昨今のヤマハはクラウド領域の製品のリリースが目立ちますが、これらもネツエンの要望に答える形のものが多く、私自身も強く要望していた仮想ルータvRXも実現しました。また、ネツエンの負担を減らしてくれるYamaha Network Organizer(YNO)の対応機器も増えています。ヤマハとネツエンが良い関係が続き、今後も17年、18年...と記録を伸ばしていくことを祈っております。

参考ニュース:ヤマハルータ16年連続でSOHOルータ国内シェアNo.1
https://network.yamaha.com/news/news_nw_20200703

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