移動型の無人店舗事例で見える、人手不足と現場の課題解決

こんにちは、吉政創成 菱沼です。

新しい無人店舗の事例ないかなーと今月も検索しましたところ、ファミリーマートによる移動型無人店舗という事例がありました。

設置場所やら仕組みやら考えると、なるほどその手が…と思うものでした。面白い取り組みだなと思いましたので、今回はこちらの事例について考えてみたいと思います。

目次

コンビニがガチ移動する時代になった

ファミリーマートが今回提供したのは、建設現場に設置された移動販売店舗です。過疎地域によくある移動販売車ではありません。ガチ無人コンビニです。

トレーラー型のため、乗用車で牽引できるだけでなく、リモコンによる低速移動もできるのだそうな…。しかもソーラーパネル、蓄電池、ネット接続がされているため、冷蔵庫はもちろん、セルフレジなどのシステムも問題なく稼働できるようになっており、もうほんとちゃんとコンビニです。リモコン移動…。

この取り組みは労働環境を改善しようという事で竹中工務店が主導で始めたそうです。

店舗が設置されたのは万博会場の建設現場だそうですが、この現場では電気設備の問題もあって店舗が近くになく、作業員の方々は長距離を歩いて買い物に行かなければいけなかったそうです。よく大きな建設現場には自転車が置かれていて使えるようになっていますが、それでも台数は限られているでしょうし、タイムロスなので休憩時間も短くなり、疲れます。そして、なによりこれから暑くなって、食料品の安否への懸念や飲料の確保をしっかりしておかないと不安な季節になりますので、こういった店舗は助かりますね。

もちろん、運用するうちに見えてくる課題や問題点は出てくるとは思いますが、なにより、建設現場というと、自動販売機が設置されているくらいの印象しかありませんでしたので、その手があったか!と目からうろこです。上手くいけば他の現場にも持ち込めますので、希望する建設会社の方は多そうですよね。

(そういえば、最近の自動販売機もすごいと思います。工事現場定番のおしるこだけでなく、サムゲタンとか出汁とかカレーとか売ってることありますし。思わず二度見してしまうくらい楽しいですよね。)

参考リンク)ファミマが万博会場で初の移動型無人店舗 労働環境の改善に一役

移動型の無人店舗を設置するということの利点と課題

さて、無人となるこの店舗ですが、利点と課題にはどういったものがありそうでしょうか。

まず、利点として、提供する側は期間限定となるだろう店舗に対して、人手を割く必要がありませんので、採用を含めた人件費が発生しません。移動するときのリモコン操作は現場の方ができるようにすれば、最初に説明を数名にするだけで、人を派遣する必要はありません。なので人手が必要になるのは商品の補充くらいでしょうか。課題としては、配送する人が補充もできるように多少の教育する必要はありそうです。

そして、利用者の面からすると、建設現場であるため利用者は若年層から中年層になると想定すれば、セルフレジの経験がある方がほとんどではないかと思いますので、利用方法の説明などで細やかな手助けはそう必要なさそう。

課題として、問題が起きたときの対応方法が上がると思いますが、こちらは遠隔で対応できるようにしておくという感じになるのではと思います。

今は遠隔接客システムの種類はたくさんありますので、システム面では問題なさそうですが、対応する人を確保する必要はでてきます。今回はまだ1例目ということなので、専任ではなく兼任で用意されるのではないかと思いますが、今後運用する店舗数がかなり増え、問合せ数によってはセンターという形で集約することでコスト面の工夫もできそうです。

無人・省人店舗の課題をどう解決するか

最近は、無人・省人化された店舗事例が本当に増えましたし、それにともなって様々なソリューションが開発されています。また、今回の事例のように元々あったものに対して他社が工夫することで、抱えていた課題を解決できたという事例を見かけるようにもなりました。

こちらのコラムを書かせて頂いているランシステムが運営する自遊空間でも、これまで省人化に向けて必要なシステムを様々開発しておられます。開発されたそれらすべてと、積み重ねてきた経験、ノウハウに加え、特定の機能を専門とする他社のソリューションを組み合わせて活用することで、様々な業務の負荷を軽減して省人化に成功し、最終的には店舗の無人時間を設けることに成功しています。

ちなみにランシステムでは、自遊空間で稼働している各種ソリューションの販売提供も行っています。個別での購入も可能だそうで、特定の部分の業務をシステム化したいという要望にも対応が可能です。

また、各種ソリューションは、ランシステムが開発していますので、無人化・省人化に向けて、課題を解決できるシステムの取り入れ方や運用の工夫なども相談に乗ってくれるようです。

これから無人化・省人化に向けて何かしたい、人手不足を解消したい、DXのための取り組みをしたいという課題を抱えている企業様、ランシステムにご相談されてはいかがでしょうか。

ランシステムが開発したソリューションは以下からご覧いただけます。ご興味があるかたはぜひご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。

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