急増するインターネット・トラヒックにどう備える?企業ネットワークの新常識(ヒロ田中のお知らせです!)

こんにちは。ランシステムのヒロ田中です。今回のお知らせです!

総務省が発表した最新の「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算(2025年5月分)」では、固定系・モバイル系ともにインターネット利用量が過去最高水準に達していることが明らかになりました。

特に、固定系ブロードバンドのダウンロードトラヒックは41.6Tbps(前年比15.3%増)、アップロードは4.5Tbps(前年比14.3%増)と大幅に増加。1契約あたりの平均利用量も月間ダウンロード276GB/アップロード30GB超と拡大を続けています。さらに、平日19~21時のピーク帯は前年比12%以上増と、在宅勤務や家庭での利用が重なる時間帯に混雑が常態化しています。

このような状況下で、企業ネットワークには「通信品質の確保」「セキュリティの強化」「コスト最適化」という3つの大きな課題が突き付けられています。本コラムでは、トラヒック増加が企業に与える影響を分析し、その解決策として当社が提供する IPマルチコネクトRun-VPNR-WiFi の活用をご紹介します。

目次

インターネット・トラヒックが急増する背景

データ利用の増加は止まらない

動画配信やオンライン会議、クラウドサービスの普及により、インターネットの利用量は年々増加しています。特に企業にとっては、在宅勤務やモバイルワークの常態化により、社員が業務に利用するデータ量も急増しました。

総務省のデータによると、固定回線利用者一人あたり月間ダウンロード276GBという数字は、数年前では考えられない規模です。さらに、クラウド上のファイル共有やセキュア通信の利用が増えることで、アップロード側のトラヒックも確実に増加しています。

ピーク帯に集中する利用

夜間の19~21時という時間帯は、業務の残務処理や在宅勤務、家庭での動画視聴などが重なり、ネットワーク混雑のピーク帯となっています。前年比12%以上の増加は、企業ユーザーにとって「業務効率が直接的に影響を受ける時間帯が拡大している」ことを意味します。

企業ネットワークにおける3つの課題

1. 通信品質の劣化

Web会議で映像や音声が途切れる、クラウドアプリの反応が遅れるといった事象は、業務の生産性を大きく損ないます。特にグローバル展開している企業では、海外拠点とのやりとりにおける遅延が致命的な影響を与えることもあります。

2. セキュリティリスクの増大

在宅勤務やモバイルワークの普及により、VPNやゼロトラスト型セキュリティの導入が急務となっています。しかし、利用者が急増すると従来の仕組みでは処理能力が追いつかず、パフォーマンス低下や脆弱性が発生しやすくなります。

3. コストと運用負担の増大

単純に回線を増設するだけではコストが増加し、運用も複雑になります。IT担当者の負担が増し、運用管理の属人化が進むことも企業にとって大きなリスクです。

解決のカギは「3つのソリューション」

IPマルチコネクト ― 安定した回線を確保

  • IPv4 over IPv6方式を採用し、混雑しやすいPPPoEを回避。
  • ピーク帯でも安定した通信を提供し、Web会議や大容量ファイル転送をスムーズに。
  • 固定IPv4アドレスを付与するため、セキュリティ制御や外部サービス連携が容易。

Run-VPN ― セキュアな仮想専用線

  • インターネット経由で暗号化通信を実現し、在宅・モバイルからでも安全に社内リソースへ接続可能。
  • 拠点間・在宅・クラウドを統合し、セキュアで効率的なネットワークを構築。
  • 専用線に比べ低コストで導入でき、拡張性にも優れます。

R-WiFi ― 業務品質を支える法人向け無線LAN

  • 最大40台同時接続に対応し、オフィスや店舗でも安定したWi-Fi環境を提供。
  • 来客用と社内用のネットワークを分離し、セキュリティを確保。
  • ワンストップの「おまかせ」運用サポートで運用負担を軽減し、トラブルによる業務中断を防止。

まとめ ― 止まらないトラヒック増加にどう備えるか

総務省の調査が示すように、インターネット・トラヒックは今後も確実に増加し続けます。企業に求められるのは、単に回線を増やすことではなく、アクセス回線・セキュア経路・無線LANを一体として最適化する総合的な戦略です。

サイバーテレワークソリューションの IPマルチコネクトRun-VPNR-WiFi は、その解決策として企業のネットワークを安定・安全・効率的に進化させます。

今こそ、「止まらないネットワーク」を標準装備とする時代です。

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