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書店の新しい方向性、個室ブースの可能性

皆さん、こんにちは。

南波真之と申します。

社会の変化やテクノロジーの進歩により、今まであった製品やサービス、業界が衰退し、新しいものに取って代わられるということは多くあります。

目次

日本における書店数減少の実態

私たちの身近な例として、書店もその1つです。

出版物取次大手の日本出版販売株式会社は「出版物販売額の実態 2022」を発行しました。これは、出版物に関する様々な情報をまとめているものです。この発行自体もデジタル化やペーパレス化を背景に、紙媒体の発行をやめて電子版の提供だけになっています。

さて、「出版物販売額の実態 2022」には、日本の書店店舗数のデータがあります。それによると、日本の書店店舗数は8,642店で前年比98.3%ということでした。調査対象の20年前にあたる2001年の書店数が約2.1万店ということからしても書店数の激減は顕著です。

これは、スマートフォンや電子書籍の影響が大きいと言われており、出版不況と密接な関係があります。

そこで今回は、衰退している書店の新しい方向性について取り上げます。

大手書店の例

TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHIの例

皆さんは、『TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI』をご存知でしょうか。東京丸の内の丸ビルに2022年12月オープンしたTSUTAYAです。

「集い、想い、閃く書店」をコンセプトに、店舗面積は約550坪・2フロアに約8万冊の蔵書が並ぶ大型の店舗ですが、単なる書店ではなくメインは「SHARE LOUNGE」と呼ばれるシェアオフィス空間です。テレワーク普及の影響もあり、企業ではオフィスのあり方や従来のオフィス自体を見直している流れがあります。その際の選択肢の1つにシェアオフィスも入るため、現在需要がとても上がっています。

シェアオフィスですので一般の座席はもちろんこと、個別ブースや会議室も用意がされています。数は一般の座席が203席、個別ブースが17席、会議室が2室ということです。オンライン会議が多い方からすると、個別ブースの数が少し物足りないような気もしますが、現在大きな話題となっている場所であることは間違いありません。

未来屋書店の例

未来屋書店は、イオンに行った際に立ち寄ったことがある方も多いかもしれません。イオングループの書籍専門店として事業を行っている企業ですが、「未来屋書店 多摩平の森店」のラウンジ内に個室ブースを設置しています。主な用途としては、オンライン会議や勉強、読書など個室ブースで行う必要があるもの全般です。そのため、Wi-Fiやコピー機、フリードリンクなど様々な設備を用意しています。個室ブースがあるという理由で立ち寄るお客さんも多いのではと推測しています。

個室ブースを書店の魅力の1つに

この2つの例でわかるように、現在の書店は単純な書店機能だけでは集客が厳いため、他の魅力をつける必要があります。魅力として有効なのが今回紹介したワーキングスペースや個室ブースといった、ビシネス需要の取り込みやスキルアップ需要の取り込みです。

多くの書店ではすぐに敷地面積を広げることや大型の投資は難しいと思いますので、個室ブースの形で可能な限り今の需要に最適化していくことが求められます。

自遊空間の経験から生まれた、テレワークブース「RE:BOX」

ランシステムは、運営しているインターネットカフェ「自遊空間」の個室ブース設計の経験を活かし、テレワークブース「RE:BOX」を開発しました。移動式のテレワークブースのため、店舗サービスの拡充としてご利用いただくケースやホテルロビー等のビジネスマンが集まる場所に設置することでユーザーには完全個室のテレワークスペースを提供することができます。

テレワークブース「RE:BOX」に興味を持っていただいた方、まずはお話を聞いてみたい、詳しく知りたい、という場合は、以下のページをご覧の上、「RE:BOX」についてお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

どこにでも設置できるテレワークブース『RE:BOX』

※本コラムに記載されている商品名または名称等は、各社の商標または登録商標です

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