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フードロス対策が働き方改善に、無人販売の利点と課題

こんにちは、吉政創成 菱沼です。

ふと見たテレビでフードロス対策として、横浜市が主導して店舗の商品を自動販売機で販売しているという取り組みを紹介していました。とても売れ行きが良いそうなのですが、それだけでなく、お店の方のスタッフの働き方が改善されたという一言から、そういえば無人化・省人化の事例でもあるなと思いましたので、今回はこちらを取り上げたいと思います。

目次

夜に売れ残りを自動販売機で、人手を必要としない売上獲得の手段

この事例では、閉店後にその日、売れ残ったパンを横浜の関内駅構内に設置された自動販売機で販売するといったものでした。この取り組みは横浜市がフードロス対策として始めたもので、現在3か所で実証実験中なのだとか。テレビで紹介されていたのはパン屋さんのものでしたが、入れた翌日にはすべて完売しているそう。フードロス対策効果のほどは毎日45Lのごみ袋2袋分の廃棄が出ていたところが1袋に減ったということでした。

横浜 関内駅 “売れ残り”パンの自販機 3割引で大人気 フードロス対策に

【横浜・関内】ロッカー型パンの自販機は食品ロス削減に貢献できるしおいしかった!

忙しい現代人。お仕事帰りに買い物をするのはなかなか難しいので、自動販売機で気軽にパンなどの専門店の商品が買えるというのはとっても便利ですし、嬉しいですよね。そこに美味しいと評判のパンならなお嬉し。うちの最寄り駅にもぜひ欲しい。でも商品を入れてくれるパン屋が近所にないという悲しい現実…。涙

それはさておき、お店側の実感として、売上が上がったことだけでなく、スタッフの方々の働き方が改善され、いい方向に変わったというものもあったそうです。具体的な内容はあまり覚えていないのですが、自動販売機に入れる時間が決まっているので、店舗の閉店時間が厳守されるようになったとか、働き方を変えるきっかけになったのだと思います。

人手不足で人材の獲得が難しい昨今。働き方の改善も、人手を必要としない売上UPの手段を確立できたことも、とても重要なことだと思います。

無人店舗の運営で考えられる課題は?

さて、無人化・省人化という部分に着目をすると、販売時間が店舗終了後の夜間であること、自動販売機での販売のため商品を入れた後は人手が不要であること、支払い方法は交通系ICやクレジットカードなどのキャッシュレス払いであるというところが目立ちます。ロッカー型の自動販売機といえば農産物とか卵…、そして現金払いなんていう思い込みがありましたが、現代感がすごいです。

ところで、夜間の無人販売というのは以前、こちらのコラムでも書店やお菓子屋さんの事例を取り上げたことがありましたし、ランシステムが運営するネットカフェ自遊空間も夜間は無人時間帯があります。

ここからは無人で店舗などを運営する際において、懸念されるポイントについて考えてみたいと思います。

この事例で利用されていた自動販売機はキャッシュレスですが、昨今の事情を考えれば、操作にそう悩む方はいないように思います。また、お金を払わなければ商品を手にすることはできませんので盗難の心配はあまり必要ありません。そして、人目の多い駅構内という事から、商品や購入者が様々な犯罪被害に遭う可能性がとても低いのではないかと思います。(海外のように機械ごと盗難されたらどうにもですが、現金入っていませんし…。)
導入に関して言えば、場所確保の問題はありますが、取り入れやすい仕組みではあると思います。導入・運用の手間を、あまり人手を掛けずに運用できるのは、昨今の人手不足を考えれば大きいですね。コスト面は自社でやるとすればサイズにもよりますが、大体数十万円~+電気代のようです。

一方、店舗型の場合はどうでしょうか。
無人店舗の場合、利用方法に悩むというのはおおいにあると思います。犯罪に巻き込まれる可能性や、お客様同士のトラブルというのは、外から見えにくい店舗の中であるため、あってもおかしくありません。
システム化に関して言えば、昨今、いろいろなソリューションが出ていますので、自店舗に合ったものを見つけ出せればいいかとは思います。が、カスタマイズしたい場合はちょっと手間とコストは必要です。ただ、既存の店舗を利用しますので、新たな土地を用意する必要はありません。
あと販売するものが食べ物か、ネットカフェのようなサービスかで、必要なコストは変わりますね。

いずれにせよ、帰宅時間によって諦めていた商品を手にできる機会が得られるのは消費者にとっては嬉しいですし、販売側にとっては上手くいけば人手を掛けずに売上を得るチャンスです。

人手不足を解消する無人・省人店舗、課題の解決は都度、迅速に、的確に

では、例えば、自遊空間ではこういった課題をどう解決しているのでしょうか。

以前セミナーで話されていたことですが、まず、自遊空間では、リモート接客システムや監視カメラの設置、QR鍵による入退室管理などのシステムが導入されています。店舗の様子はセンターで常に監視されていますので、もし問題が起きたとしてもすぐに通報できますし、お客様に対してのお声がけもできるような形で運用されているのだそう。

利用方法に悩むお客様へのフォロー体制としては、先ほどあげたリモート接客システムによって対応されます。例えば、身分証の確認が必要な会員登録も自遊空間ではシステム化されていますが、登録の仕方が分からないなど操作方法が分からない、入室方法が分からないなどの問題があれば、近くにあるモニターからセンターに呼びかけることで遠隔地から接客してもらえます。

もちろん、当初からこういった体制は取っていなかったようですし、運営するほど課題は出てきたそうです。

もともと自遊空間がこうした取り組みを始めたのは、スタッフの負担を軽減し、人手不足を解消したいという思いからでした。そこで省人化に向けたシステム化を始めた当初、やはり使い方が分からず帰ってしまったお客様がいたそうですし、スタッフの中でも戸惑いがあったようです。それを解決するために遠隔接客システムを導入したり、防犯面の施策を入れたり、より効率的に店舗運営ができるよう新たなシステムを導入し、改修を重ね、社員の意識改革を含めた教育を行ってきたのだとか。

防犯面やお客様へのフォロー以外の面でも、店舗を運営する上でいろいろな課題が出てきます。

ランシステムは自社が運営する自遊空間での実績や開発したシステムを生かし、他の企業の無人化・省人化店舗のお手伝いをしています。無人化店舗の課題の解決や、人手不足問題、自社に合うソリューションはどういったものかなど、店舗の省人化・無人化に悩まれている企業様、問題解決の糸口として、ランシステムにご相談されるのはいかがでしょうか。

自遊空間で実際に稼働しているシステムを導入することもできます。詳細は以下よりご覧いただけます。

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