パネルディスカッション「新時代向け安全なテレワーク環境構築」(後編)

20201223()、「新時代向け安全なテレワーク環境構築」をテーマとしたパネルディスカッションを行いました。

このディスカッションは当社 システム外販部 部長 黒澤 一秀と、課長 荻野 正之助がパネリストとなり、モデレーターに吉政創成 代表取締役 吉政 忠志氏の3名で行いました。

本記事ではレポートの後編としてお届けいたします。前編はこちらをご覧ください。

ワークスペースの課題解決

荻野「テレワークはいろんなところで問題なく働けるという形にすることが一番の解決になると思っています。たとえば自遊空間の鍵付き防音個室ですが、テレワークで非常にニーズが高まっています。従来は間仕切りのみだったところを、防音性と鍵をつけたことで、機密性が担保されるようになりました。自遊空間は加盟店を含めて100店舗以上あり、そのうち、鍵付き防音個室がある店舗は都内を中心に20店舗以上あります。この展開を徐々に広げていっているところです。また、自遊空間は全国各地に店舗がありますのでワーケーション的な使い方もできると思います。」

吉政氏私自身、土曜は別荘、平日は海が見えるところと、ずっとワーケーションをやっています。結構ハードワークをしていますが、ストレスをためることなく効率的に仕事ができています。機会があればぜひワーケーションを実施してみて欲しいですね。ただ、場所を作るのが難しいので、自遊空間を使えるというのは良いですね。」

黒澤「ワーケーション体験イベントに参加したことがありますが、地域の特徴を活用できるのは面白いですよね。通常ではなかなか会えない人と集まることができるので、新しいコミュニティを作ることもできます。私的にも豊かになりますし、仕事面でも充実するなと感じました。コロナが終息した後でも、以前の働き方と、テレワークでの働き方の双方の良いところをハイブリッドにすれば合理的な働き方ができるのではないかと思います。会社の制度に採り入れられたら、人材の確保や新しい発想なんかにもつながって面白いと思います。」

吉政氏こういった課題の解決はシステム的に解決できないとそもそも実現が難しいと思いますが、リモートアクセスの環境が整えば、これまでに上がってきたような取り組みも安全に実現できますか?」

黒澤「リモートアクセス VPNとして、当社ではヤマハのYMS-VPN8というVPNソフトとヤマハのルータを利用しています。ヤマハの機器は安価で導入がしやすく、中小企業を中心に利用されています。すでにヤマハの機器を利用しているならYMS-VPN8を購入してインストールすればパソコンからVPNを張ることができます。VPNを張ったらマイクロソフトのリモートデスクトップを使い会社のPCを遠隔操作する環境にすれば、データを持ち出さずに仕事をすることが出来ます。また、Web会議は映像と音声データによる負荷が高いので、VPNを経由したままにすると会社のネットワークに負担をかけることになり、Web会議にも遅延が発生します。そこで、YMS-VPN8の新機能を用いてローカルブレイクアウトすることで、本社を経由せずにインターネットに抜けることができるようになりますので負荷を軽減することができます。当社では、VPNを張らずにリモートアクセスを実現する手段として、ConnectWiseControlアクセスという製品を使用していいます。この製品の導入は非常に簡単でパソコンにエージェントソフトをインストールするだけで、インターネット接続が可能な様々な環境から会社のパソコンを操作することが出来ます。VPNを経由せずに利用できるため、万が一、自宅のパソコンがウイルスに感染していたとしても会社のネットワークにウイルスが入り込むのを防止できます。また、インストールするだけなので追加の機材を用意する必要もなく、速やかに展開できます。様々な機能があり、リモートプリントの機能を使い印刷をすることもできますし、逆に禁止することも可能です。また、これらの仕組みのセキュリティ面を強化するために、多要素認証を組み合わせ運用しています。 WatchGuard社のAuthPointという多要素認証基盤を利用しています。様々な仕組みと連携できることと認証情報をWatchGuard Cloudで管理でき安心です。」

吉政氏漏洩したときの企業の損害賠償はどこまで守ったかで金額が変わってくるといわれていますので、多要素認証は重要なポイントになりそうですが、最近は多要素認証のながれが強いのでしょうか?

黒澤「そうですね。パスワードの管理は企業であっても個人にゆだねられるケースが多く、大量のパスワードを管理する必要が出てきます。共通パスワードや、簡単なパスワードを設定されてしまうと、マルウェアやサイバー攻撃でやぶられてしまいます。また、多くのパスワードを管理する個人の負担も大きくなります。情報漏洩は企業側の努力がおおきく問われる部分だと思いますので、リモートアクセスでも、多要素認証を入れるというのは会社を守るためにも大切なことですね。」

システムツールの課題解決について

吉政氏システムツールによる課題解決で電子契約書というものが上がっています。社内については単純に承認で問題ないと思いますが、コロナ禍で社外との契約で苦労している部分はどの企業でもあると思います。御社ではどうされていますか?」

黒澤「コロナで、書類の押印や閲覧のために出社しなくてはならないという話がありましたが、徐々に整備されつつありますし、実際に当社でも取り組み始めています。まず社内で運用してみてのノウハウや他の仕組みとの組み合わせで最適なものをお客さまへ提供していこうと考えています。特にコロナ禍においては、電子化することで対面の機会を減らすことができればメリットになります。弊社の様に大勢のアルバイトを雇用するような職種でも有効だと考えています。また、印紙税の節税などもあり、不動産などでは金額が大きく、件数も多いことがあるので節税の効果は大きいのではないかと思って注目しています。」

吉政氏個人的にはクラウドでデータが消失するという話を聞くので、そうなったときの担保が欲しいなと思うことがあります。もしくは契約相手側でも書面をダウンロードができたり、バックアップできたりといった機能は欲しいですね。契約書の保管義務期限がありますので、気になる部分です。では次にWeb会議ですね。今はかなりの方が商談でも社内でもWeb会議を使っていると思いますが、やはり音声会議になりますので、防音個室はありがたいですね。」

荻野「安価に防音性をさらに高められないかと、音楽スタジオなどで使われている吸音スポンジ使った実験を店舗でやってみました。張るだけでだいぶ違いますよ。こういう快適性を高めるためにいろんなテストをやっています。」

 

ランシステムにテレワーク化をまるっとおまかせ

吉政氏「お客様からテレワークの環境を整えたいとお話があった場合、ランシステムさんにお願いすればまるっとお任せで整えてもらうことは可能ですか?」

黒澤「ゼロトラストセキュリティの話題の時にも少し触れましたが、 様々なネットワーク環境から仕事をするにあたって、エンドポイント(人に接する最後の部分)の安全を担保しなければいけません。弊社では、F-Secure Protection Service for Business(以下、F-Secure PSB)を推しています。F-Secure PSBは、WindowsだけではなくMacOSも対応しており、クラウド管理で、管理サーバ不要です。また、デバイス制御機能でUSBストレージの接続制御や、URLフィルターまで搭載しています。IT資産管理ツールやネットワークで制御していた機能まで、エンドポイントに搭載されているのです。一元管理で管理者の負担を減らすことは、セキュリティホールを作らないためにも重要なポイントであると考えています。」

 

吉政氏「ちょっとした穴をついてこられてしまうので、全方位的にエンドポイントを含めて一元管理できるソリューションであるというのは管理者の負担を考えても大切ということですね。ではそろそろ全体的なまとめに移りたいと思いますが、ネットワーク面とセキュリティ面、ファシリティ面の3つの面からということですね。」

黒澤「そうですね。その3つの方向性でしっかり守っていくのが重要です。リモートアクセスでも会社で業務を行うのと遜色なく仕事をできるようにすること、システムを安定稼働させるための通信環境の強化、無理なく運用ができるセキュリティ対策が重要です。ファシリティについては鍵付き防音個室をお勧めしましたが、周囲が気になるという方には自遊空間はお勧めです。ワークスペース環境を含めた全面からテレワーク環境の構築支援をワンストップで行える企業はほかにはありません。」

 

吉政氏「リモートアクセスのツールとネットワーク通信、セキュリティの面で、使えるシステムやアプリケーションを選ぶということはありますか?」

黒澤「我々がいま検証しているものは中小のSI企業が活用していける物を中心に考えています。大手でも使えるものではありますが、中小・零細企業でも使えるよう、低コストで活用できるものにフォーカスしています。お客様の業務の形態や業態のお話を聞いたうえで提案するようにしています。」

まとめ

吉政氏では最後に、荻野さんから検討されているお客さまへ一言メッセージをお願いいたします。」

荻野「我々システム外販部では、サイバーテレワークソリューションのページを用意しています。そちらを詳しくご覧頂きたいと思っています。そして、管理者様、利用者様、提供者様、それぞれの立場に合わせたご提案をしたいと思っていますのでお気軽にお問い合わせください。」

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