無人化・省人化された店舗は徐々に増えていますが、その形態もまた様々です。
今回は新たに完全無人と有人を組み合わせた例を見つけましたのでご紹介したいと思います。
有人×無人=24時間店舗を実現
まだこれからのオープンという情報ですが、3月25日にリニューアルオープンされるシャトレーゼ西麻布店は、昼間は有人で、夜間は無人という24時間店舗になるそうです(参考)。
この店舗では天井に設置された監視カメラなどの情報からユーザーが手にした商品をリアルタイムで把握し、出口付近にある決済端末に情報が送信されて決済が行われるという方式が取られるため、お会計にかかる時間を短縮するというものになります。
お菓子屋さんのお菓子が食べたい!でも仕事終わりでお店がもうやってなーい…なんていうやるせない気持ちを解消できそうです。今後、こういったハイブリッド型の店舗も増えてくるかもしれませんね。
無人×二次元コード(QR)×清掃スタッフ=省人化された清潔なプライベート空間
赤坂に完全個室のプライベートサウナ「アカサカサウナ」があるそうです。(参考)
Webで予約した後に送信される二次元コード(QR)を入館時にかざすことで受付することなく入館できます。退店後、スタッフが清掃に入るそうなので清潔に使えて安心です。
サウナって気持ちが良いのですが、あの独特の空間がなんとなく気まずく思わせる瞬間があったり、熱すぎることもあったり、心の中であの人より先に出ないから!みたいな謎の闘争心がわいてよくわからない競争を一人で勝手に始めることがありますが、プライベートならスタッフの出入りが気になることもなく、自分好みの温度で気兼ねなくのんびりできそうです。
利用は個室料金で最大人数までは追加料金はかかりませんので一人で行ってのんびりもいいですし、仲のいい人や家族だけで心置きなく楽しめそうですね。
無人化・省人化された店舗で新たな創出を
個人的に初めて完全無人化されたものを利用したのは会議室だったと思います。
その貸会議室は二次元コード(QR)などの認証するものはありませんでしたが、入り口に設置された監視カメラで入退室を管理されていました。延長したい場合は管理サイトからその場で延長手続きをするという方式です。初めて利用したその時、「え、え、これでほんとにいいの?ちゃんとできてる?」という心配を抱えたのを覚えています。
有人・無人・省人、それぞれに、運営側にも利用側にもメリット・デメリットがあると思います
そのため、新たに無人化や省人化を取り入れるには最初はなかなか勇気がいると思いますし、利用する側もドキドキひやひやすることがあります。
特に利用側に使い方がわからないと思わせてしまうと利用をあきらめてしまいますので、店舗側は無人・省人化にするにしても丁寧な案内板を用意する、問い合わせができる場所(テレビ電話やアバター、説明員など)を明確にするといった顧客が困らないようにすること、自社の負担を減らせることという基本的なことをしっかりと考えなくてはなりません。また同時に、不正対策などの重要事項まで、様々なことを検討する必要があるため、本腰を上げるまでにはなかなか時間がかかるかと思います。
ですが、今回ご紹介したようなサウナや会議室、前回ご紹介したような事例の数々の中には無人化・省人化にしたからこそわかる、意外な適正もあったのではないかと思いますので検討だけでもしてみるだけでも新たに見つけられることがあるのではないかと感じています。
とはいえ、最初から自店舗や自社ビジネスの無人・省人化に何が必要か、何ができるかというのを見極めるのはなかなか難しいと思います。そこで、すでに無人化・省人化店舗の運営成功体験を持っている事業者にアドバイスをもらってみるのも良いのではないでしょうか。
ランシステムが運営する自遊空間は無人化店舗経営に成功しており、日本全国各地にある多くの店舗の店舗の人手不足の解消と収益向上を成功させています。そして、そこで開発された技術とノウハウをパッケージにしてサービス業の無人化店舗づくりをサポートしていますので、一度ご相談されてみるのも良いのではないかと思います。
今回ご紹介した無人化ソリューションについては以下のページをご参照ください。
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