人手不足解消に向けた業務効率化とシステム化について考えてみたいこと

こんにちは、吉政創成 菱沼です。

人手不足が叫ばれる昨今。特に2025年にはより深刻な人手不足が懸念されています。

そんな中、日本商工会議所と東京商工会議所から「中小企業の人手不足、賃金・最低賃金に関する調査」が発表されました。

今回はこの調査結果についてと、店舗運営で出来る人手不足解消について考えてみたいと思います。

目次

人手不足で賃上げを検討する企業が多数も、BtoC事業の企業は据え置きがほとんど

「中小企業の人手不足、賃金・最低賃金に関する調査」の集計結果について~中小企業の65.6%が人手不足と回答、賃上げ実施予定の企業は6割を超える~|日本商工会議所

冒頭で挙げた調査データが上記のリンクになります。

これによれば中小企業の65.6%が人手不足と回答しており、6割の企業が賃上げを予定しているのだとか。賃上げを予定している企業の内、6割が防衛的な賃上げだと回答しているということで、採用も難しいとされる昨今、いま居る人財に退職されないよう企業側は対策を考えているようです。

一方、小売業、宿泊・飲食業のようなBtoCビジネスを中心とする業種では、他業種と比較すると、賃上げを決めている企業は少ないようです。とはいえ、これから海外からの観光客も増え、旅行関連の景気が回復していく可能性を考えると、人手不足となることは明らかです。ただ、採用しようと思っても、そもそも働き手が不足しているため、取り合いは避けられなさそうなので、何かしらの方策は考える必要がありそうです。

ただ、人手の確保自体は重要なことではありますが、それと共に考えておく必要がありそうなのは、先般のコロナ禍のようなパンデミックや、海外の景気状況など、自身ではどうしようのない外的要因によって景気が落ち込んでしまったときのことではないでしょうか。というのも、コロナ禍になったときに、売上が減少したことで、多くの企業が事業継続のために解雇を行ったためです。

参考:コロナ解雇、10万人超える=製造業や小売りで多く―雇用不安収まらず・厚労省

これについては企業側も心苦しいことだったとは思いますが、万一の時に、再度解雇しなくてはならないとなってしまえば、多くの信頼を損ねる可能性が高くなります。

一方、働く側の視点で見ると、やはり生活のことを考えれば、退職を迫られた企業や業種で再度就職するというのはどうしても考えにくくなると思いますし、万一の事態に備えて自身の価値を高められる(スキルアップできる)ような企業に行きたい…と考えてしまうのは致し方ないことのように思います。

業務改善等で人手不足を解消して、まずは既存社員を大切にする

人手の確保において、賃上げは確かにわかりやすい手段で、人を集めやすくする施策のひとつですが、他社も同じことを考えますので賃上げ競争になりかねません。であれば、何ができるのかと言えば、まずは内部の業務改善からなのではないかと思ったりします。

例えば、人でなくてもいい業務をシステム化する(例:精算機など)、工数のかかる業務を見直して自動化するといったようなことを行っていくことで、余裕ができた従業員に他の業務を任せられる(=新たなスキルゲット)ようになります。また、今はDXが推進されており、企業側も余力があれば新たな価値を創出する方向に力を入れたいと考えていると思いますので、新たな事業の方に会社をよく知る人を割り振ることもできるのではないでしょうか。

自遊空間の人手不足対策に向けた業務効率化施策、結果は?

ただ、システム化したい業務がたくさんあったとしても、コスト的な部分で難しいことはもちろんあると思います。

ではどのように進めていけばいいのかと言えば、ランシステムが運営する自遊空間の例が非常に参考になるのではと感じています。というのも、ランシステムではひとつひとつの業務を整理し、システム化ができる部分を的確に見極めた結果、段階を追って導入することで時間をかけて無理のない業務効率化を図ることができたようです。

以下が自遊空間で稼働しているシステムですが、基本的にランシステムが自社で開発しています。これらは期間を多少空けつつ、順番に開発・導入していったのだそうです。

  • セルフ精算システム
  • セルフ入場システム
  • 清掃解除システム
  • QR鍵システム
  • 無人入会システム
  • リモート接客システム
  • セルフ移動システム
  • ノーコード開発ツールPlatioを使った在庫管理システム

システム化による投資はおおよそ8~18か月程度で回収できるほどの多大なコスト削減効果があっただけでなく、店舗の無人化時間帯を設けられるようになりました。

これはランシステムがシステム開発を得意としているからできたものではありますが、既存のサービスで自社に合うソリューションも枠組みに取り入れることで、より効率的に進んだのではないかと思います。

コスト削減効果の詳細は、セミナーでもお話されていましたので、興味がある方はこちらもご覧ください。

【セミナーレポート】無人店舗でも顧客満足を得る秘訣~3人で30店舗を対応!自遊空間のリモート運営!~

そして大きな変化と言えば、これらのシステムをパッケージ化し販売することで新たな事業を展開しているのが自遊空間のDXの大きなポイントのひとつとも言えます。

ランシステムでは、このパッケージの販売において、自遊空間での無人化・省人化に至るまでの経験やノウハウ、運営中に起きた課題の解決策なども併せて人手不足や店舗DXについてのアドバイスをしてくださるそうです。いま、店舗の無人化・省人化を取り入れようとされている中で課題を抱えているようでしたら、問題解決の糸口としてご相談されてみるのはいかがでしょうか?

このパッケージについてご興味がある方はぜひランシステムまでお問い合わせください。

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