こんにちは、吉政創成 菱沼です。
人手不足がどの業界も顕著となってきている今、無人化・省人化された店舗運営への注目は高まっており、以前に比べてその事例も数多くみられるようになってきました。
ところで無人化・省人化が取り入れられているのは主に接客や精算に関わる部分になりますが、そのためのスタッフが24時間不在の店舗もあれば、夜間などの特定の時間帯だけ不在になる店舗もあります。
ランシステムが運営する自遊空間の一部店舗も特定の時間だけスタッフが不在となる店舗を持っています。
そこで今回は無人化・省人化する時間と効果について考えてみたいと思います。
無人化・省人化にすることのメリットといえば人手不足解消と業務拡大
さて、無人化・省人化のメリットと言えば人手不足の解消です。
完全に無人にするのが難しい業態であれば、一部の業務をシステム化すれば一人にかかる負担を軽減させることができますし、完全に無人化させることが可能な業態であれば、それまでその業務を担当していたスタッフを別のより専門性が必要な業務に就いてもらうことが可能です。
人材の採用が難しいと言われている今、とてもメリットがあるといえます。
そしてもう一つのメリットとして、営業時間や店舗の拡大を、人手を増やさずとも容易に行えるという点が挙げられます。
店舗の増加はかなりの投資が必要となりますが、営業時間を拡大するだけならシステム面のみの投資となりますので、取り入れやすいですよね。
ではどの時間を無人にするか、と言えばやっぱり夜間が多くなってくるようです。
無人時間帯のほとんどは夜間から早朝、新たな顧客を獲得
今回は二つの店舗と自遊空間での事例をご紹介したいと思います。
シャトレーゼ西麻布
こちらは以前にも取り上げました、3月に開店した昼間は有人、夜間は無人という店舗です。
監視カメラによって手に取った商品が把握され、決済情報を精算機に送信、精算して退店という流れです。
無人となる夜間はケーキ類などの人手が必要なものは取り扱ってないようですが、精算システム自体は昼間も夜間も使えるため、お会計にかかる手間と時間が短くなりますので、スタッフにかかる負担が軽減されています。導入効果がどれほどあったかについての記事はまだ見つけられませんでした。
山下書店世田谷店(参考記事)
昼間は有人、早朝・夜間は無人という店舗で、2023年3月20日~7月31日までの実証実験中です。
有人時間帯は現金精算可能ですが、夜間は完全にキャッシュレス、入店はLINEのバーコードで認証する形が取られているそう。購買履歴も確認できるようなので、うっかり同じ本を買っちゃう人にはとっても助かる仕組みです。素敵。
キャッシュレス、かつ、第三者による電話番号の認証が済んだ状態での入店になるので防犯面でもよさそうに思います。
導入する側にとってはコスト面、手間の面でのハードルは低そうですし、利用者側も特定のアプリを利用せず、かつ名前やメールアドレスを入力するといった面倒なことをせずとも登録ができる仕組みは簡単ですし、わかりやすくていいですね。アプリが無駄に増えずに済むのは個人的に本当に助かります…。
ちなみに、新たな顧客開拓に成功しており、実験開始から2か月で前年比110%を超える売上アップに成功したそうです。
無人でも夜間・早朝に開いているのであれば通勤途中にちょっと立ち寄ってという事ができますので、仕事の都合上、寄りたくても寄れなかった人たちも寄れるので助かりますね。立ち寄りたい。でも店舗が遠い…!
自遊空間
ほとんどのケースで夜間に利用者が少ない店舗を無人にしているそうです。
ちなみに自遊空間の場合はネットカフェという特性上、利用された席の清掃が必要になりますが、無人であれば清掃ができませんので、利用できる席が限られてしまうことになります。そのため、夜間の利用者が増えているのであれば無人にする時間帯を変更し、清掃ができるように定期的に見直しているとのこと。
また、導入システム自体が省人化を目的としているため、昼間は有人ではありつつも、一人にかかる負荷を下げることに成功しています。
無人化・省人化実現、運営中の課題解決に
無人化・省人化を図るにはどうしてもシステム投資が必要になります。
ですが、今回ご紹介した事例のように、業務拡大による新規顧客獲得や、売上アップ、人にかかる負荷が軽減したことによる人手不足解消や人件費削減、スタッフの他業務への転向や今までの+αの業務ができることによる社員のスキルアップのチャンスが生まれるのではと考えています。
自遊空間は当初、人にかかる負担を軽減させることを目的として、入会システムや清掃解除システムなどを開発し、それらのシステムを積み重ねた結果、省人化を果たし、さらには無人化店舗を実現させるに至ったのだそうです。
省人化の結果、スタッフの動きに関しての課題や機会損失もあったそうですが、人件費の削減だけでも、システム開発にかかった投資を大体8か月~18カ月程度で回収できるほどの規模になったとセミナーで語られていました。
ランシステムはこうした自遊空間で得たノウハウを生かし、開発したこれらのシステムをソリューションとして販売されています。開発したシステムはこちら。ちなみに単品での購入も可能だとのこと。
- 無人入会システム
- セルフ入場システム
- QR鍵システム
- セルフ移動システム
- セルフ精算システム
- 清掃解除システム
- リモート接客システム
ランシステムが自遊空間で培った無人化・省人化に至るまでの経験やノウハウ、運営中に起きた課題の乗り越え方なども併せてアドバイスしてくださるそうなので、いま店舗の無人化・省人化を取り入れようとされている中で課題を抱えているようでしたら、問題解決の糸口としてご相談されてみるのはいかがでしょうか?
このパッケージについてご興味がある方はぜひランシステムまでお問い合わせください。