こんにちは、吉政創成 菱沼です。
デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が、世間に浸透して早幾年。
すでに成功したという事例から、試験的に実施するというものまで、様々な事例が流れているのを見ていると、多くの企業で様々な取組みをされていることが窺えます。
ランシステムが運営するネットカフェ「自遊空間」では、数年をかけてシステム化による業務効率化が進められて、コスト削減効果や無人店舗運営を含む新たな事業の展開という成功を収めています。
そこで今回は、自遊空間のDXの全貌について、改めて考えてみたいと思います。
自遊空間のDXを成功させたツールとは?
自遊空間ではもともと、人手不足解消のための業務効率化を目指して、受付などの店舗の人手がかかる部分のあらゆる業務のデジタル化を進めていたそうです。段階を追って各種ソリューションを自社で開発して多くの業務をシステム化し、店舗で運用しながら、改修や人による工夫を経て、各方面の課題解決を行ってこられたということでした。
そうした積み重ねの結果、一人にかかる負担を軽減させることに成功し、省人化を実現されました。さらにその後、すべてのソリューションの運用によって当初の予定にはなかった店舗の無人時間帯を作り出すことができたと言います。
そんなDX化に成功した自遊空間で、実際に稼働しているシステムは以下になります。(大体、書かれている順番で開発されているとのことでした。)
- セルフ精算システム
- セルフ入場システム
- 清掃解除システム
- QR鍵システム
- 無人入会システム
- リモート接客システム
- セルフ移動システム
- ノーコード開発ツールPlatioを使った在庫管理システム
この辺のシステムが具体的にどういったものなのかは、以下の動画をご覧いただけるとわかりやすいかと思います。
ITで店舗を無人化や省人化して人手不足を解消。自遊空間のDXをご紹介
また、清掃解除システムの詳細が気になる方は、以前、ランシステムの方にどういったシステムなのかを伺っていますので、ぜひこちらの記事をご一読ください。
無人化・省人化店舗っていつ掃除してる?自遊空間に聞いてみた。
無人入会システムについてはこちらをご覧ください。
なお、省人化・無人化が実現できたことによるコスト削減効果は多大なもので、システム開発にかかった投資を8~18か月程度で回収できるほどの効果を生んだそうです。
具体的にどれほどのコスト削減効果があったかについての詳細は、セミナーでお話されていましたので、興味がある方はぜひセミナーレポートもご覧ください。
【セミナーレポート】無人店舗でも顧客満足を得る秘訣~3人で30店舗を対応!自遊空間のリモート運営!~
人手不足を解消するために、業務の効率化を推進
さて、日本におけるDX推進の提唱は経産省によるものですが、その目的は「競争力強化であり、DXによって経営がどのように変わったか、競争力強化が実現できているかを定量的に表す指標としては、通常の経営指標を活用することが有効」とされています。
また、DXによって実現を目指す共通的な事項として、「スピード、アジリティといった点などを念頭に、DXによる経営の変化を表す意思決定のスピード、新規顧客・サービスに関する指標など」が挙げられています。
自遊空間においては、システム導入によるDX化が進んだことで店舗業務の省人化に成功した結果生まれたコスト削減効果によって、システム投資にかかった費用が8~18か月という短期間で回収することができています。そして、省人化のノウハウを得たことで、無人化店舗の運営という新たな取組みに成功しました。
経営面の変化はそれだけでなく、ランシステムはこれらのシステムを販売するという、新たな事業を立ち上げ、新規顧客の獲得に成功しています。
このDX成功を可能としたのは、運営元であるランシステム自身が、自遊空間の特性に合ったシステムを開発できたこと、また、経営や現場での課題の解決にかかる改修を迅速に行うことができたという点が大きなポイントとなったように思います。
もちろん、システム開発自体は容易ではありませんので、どこの会社でも同じようにできるものではありませんし、中にはシステムだけで解決できる問題ではないものも出てくると思います。
実際、ランシステムでは必要したソリューションの中で、すでにその分野を得意とするソリューションがあれば、自社にうまく取り入れるという事もしています。また、スタッフの働く意識と言った部分や、防犯面での課題なども出てきたのだそうですが、様々な工夫と、システムの掛け合わせで、無人店舗運営まで到達しています。
ランシステムでは、自遊空間での無人化・省人化に至るまでの経験やノウハウ、運営中に起きた課題の乗り越え方なども併せてアドバイスしてくださるそうです。いま、店舗の無人化・省人化を取り入れようとされている中で課題を抱えているようでしたら、問題解決の糸口としてご相談されてみるのはいかがでしょうか?
このパッケージについてご興味がある方はぜひランシステムまでお問い合わせください。